あじむ

ピアノ・レッスンのあじむのレビュー・感想・評価

ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)
4.0
TSUTAYAの店員おすすめ作品のなかにあり、「ラストの美しさたるや……」という一言に惹かれて借りてみました。

6際の頃から話すことをしなくなったエイダ。娘であるフローラと、彼女の声の代わりであり心であるピアノと共に、新たな夫の待つ未開の地へ……


なかなかに難しい映画でした……自分の心であるピアノを、浜辺に放置した夫に心を開かないまではいいけど、観ている最中は、エイダの気持ちがほとんど理解できず、なんで!!の連続でした。

一通り見終わってから改めて考えてみて、「こういうことか」と理解できた瞬間、頭の中で白黒だったこの作品が一気に彩るのを感じました。ただ、決して鮮やかな色に彩るのではなく、どこか歪んだ色に。歪んだ美しさとはこういうことなのかな?と思います。映画の中でのシーンで、アマゾンのようなジャングルのなかでのドレス姿、浜辺にあるピアノ。美しいと感じながらもどこか違和感を感じましたが、そういうことなのかな?


こうして理解してみると、いい映画だったと思います。(正しい理解かわからないけれども)もう一回、改めて観てみようかな。
あじむ

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