グザヴィエドランが自分の原点としてあげている作品。2014年のカンヌ国際映画でのスピーチは、ドランファンなら一度は見たことあるはず。
美しかったです。海辺に置き去りにされてしまうピアノというなんとも芸術的なシーンはもちろん、いわゆる"地味"な色使いの中に映えるエイダの色白な肌であったり。彼女にとってピアノは自らの声であり心でもある。ジョージはそのピアノも含めたエイダに惹かれていくんですね。もうこれだけでもメッセージ性が素敵。元々望まれない結婚ではあった訳ですが、旦那さんも悪い人ではないんです。ただピアノの重要さを理解できず、ある意味否定してしまったんですよね最初の時点で。いやあ考えれば考えるほど色んな気持ちが湧いてくる。ドランファンの皆様、是非今すぐにでも観てください。
娘のフローラは若かりしアンナパキンだそうで。エイダとは対照的によく喋る姿が可愛かったです。
