Ike

サマー・ナイトのIkeのレビュー・感想・評価

サマー・ナイト(1982年製作の映画)
3.9
これは日本で観るのになかなか苦労しました. DVDは一応出てるっぽいが出回ってない. おそらく興行的に失敗してるから.

原題"A MIDSUMMER NIGHT'S SEX COMEDY"と言えばもうお気づきでしょうそう"Sommarnattens leende"です. 本作はベルイマンファン代表格のウディアレンが「夏の夜は三たび微笑む」にオマージュを捧げた作品として知られている.
「鏡の中にある如く」も部分的にあると僕は思っている.

本作は「セプテンバー」に並ぶ失敗作と言われているがウディアレン本人が述べているように全然悪くなくて、オチを含めsex comedyと冠しているだけはあるという印象を受けた. ただまぁ、「夏の夜は~」と比べてしまうとほんとうにただのコメディに成り下がってしまっている感は否めない. ウディアレンは元々そういう人で何か人に衝撃を与えようとかいう人ではないので別に問題ではないのだけど.
問題があるとしたらやはりこれを機にダイアン・キートンを手放してミア・ファロー時代に突入して行ってしまったことだろう. A Rainy day in New Yorkの公開はまだでしょうか...




思い返してみれば、冒頭いきなり「幽霊、精霊や妖精? そんなものはいない。」という台詞からこの映画は始まるのだ. 面白いと思う.

次はマイケルJフォックスのDON'T DRINK THE WATERを観たい.
Ike

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