スミオ

パーフェクト・ホスト 悪夢の晩餐会のスミオのレビュー・感想・評価

4.4
めくるめく脱構築の連鎖。つまり「とある関係性に対する先入観の逆転や破壊」が冒頭のシーンから繰り返され続ける。展開は果てしなく最悪に近づいていき、わけのわからない不安が中盤のダンスシーンで最高潮に。あのシーンでテンション上がるかどうかは人を選びそうだけど個人的には最高だった。
サスペンスの定義を荒木飛呂彦が「ネットの上のテニスボールがどちらに落ちるかわからずハラハラする状況」みたいなことを言ってた(うろ覚え)けど、つまりこれはサスペンスの面白さなんだと思う。裏切られることに快感を覚える人の方が楽しめる。

冒頭に流れるEagles Of Death Metalの曲も良いし、作中のBGMも素晴らしい。
日本語字幕付きのBDが流通してないのが本当に悲しい。
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