タッキー

名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)のタッキーのレビュー・感想・評価

4.0
シリーズの中でも意外に好きな一作。
自分は世代的に前年の8作目から劇場に観に行ったので思い出深い作品。
なので正直7~13作目はひいき目に観てしまって、後の作品は厳しめに観てしまっているかもしれません。(笑)

大人になった今観てみると、少し変わっているところも。
何しろコナンが犯人を明確に見抜いていない!
これは非常に面白い作りで、つまり犯人は自分で殺人を計画し、実行したと思っているが実は別の第三者に利用されていたという形なのです。それをコナンも違和感はありながらも見抜けなかったという。。。
それに比べて毛利のおっちゃんは最初から犯人を決めつけて証拠集めをしていたので、騙されなかった。

観ている人も最初から今回は犯人らしき人が明確に分かるので、他の作品とは決定的に違っているし、コナン尖ってるなと思います。

自分は何度か言っていますが、最近の作品はアクションに頼りすぎて他の部分が疎かになっている気がする。
もちろんそれで興業収入を稼いできた部分もあるのでそれに頼りたい気持ちは分かるがそれだけではもう頭打ちだと思う。
事実ゼロの執行人以降は100億の壁を目の前にして足踏みしている印象。
コナンの観客は大人も多いのであまり子供っぽくせずにシリアスなストーリーと恋愛要素、後は人気キャラを何人か投入するなど今の形と昔の形をうまく再構成すれば100億の壁は突破できるのでは。
子供向けの部分は少しなくしてテレビシリーズかそれ以上にシリアスに振れば新しい観客(ファン以外の人)も獲得できるのではと思う。

最後になりますが、自分はコナン君がサッカーしてるシーン大好きです。