ミッドナイトスワンから印象的なバレエシーンを思い出して再鑑賞。
2人の主人公、花とアリスのイノセンスと青春のきらめきを表現するに岩井俊二ワールドがこの上なくマッチしている。
『ラブ&ポップ』レビューでも書いたが、女子高生にやたらと価値を置くアートやコマーシャル表現は個人的に食傷してる。ただこの『花とアリス』(2004年)や『リンダ リンダ リンダ』(2005年)は、21世紀初頭の空気をまるで写真表現のようにパッケージしたマジカルな作品という意味でも貴重だ(岩井監督は後のインタビューで、2011年東日本大震災以降に本作のような映画を撮れないとも語っている)。