中学から高校に上がり、少しずつ大人になっていく花とアリスのお話。自分の学生時代のことを思い出し、とてもノスタルジックな気分になった。学校をさぼってみたり寄りかかって電車に乗ったりはしゃぎながら意味もなく駆け出したり。女子高だったので大して色恋沙汰はなかったものの、友人たちとはまさにこんな感じだったなぁと思い、懐かしく思った。
花は高校入学後、片想いをしていた頼りないけどかっこいい先輩とどうにか付き合うためとある嘘をつく。そんな嘘に騙されないだろ！！と思うが、疑問を抱きながらも流される先輩の木訥としたキャラクターが面白い。花の家で、花のお母さんとバッタリしてしまうシーンはおかしかった。
アリスの家は離婚？単身赴任？で、父とはごくごくたま～に会うだけ。母は新しい男を連れて遊んでいる。花がついた嘘の協力をする為にアリスも先輩と会ったりしている。その時に話す思い出とか、あれはきっと父との大切な思い出なのだろう。なんだか切ない。
花とアリスの友情がどうなってしまうのか少し不安な気持ちで観ていたが、そんな心配は無用だった。ノスタルジーに浸れる素敵な映画。当時の友人に会いたくなった。
