タロウ

オズの魔法使のタロウのレビュー・感想・評価

オズの魔法使(1939年製作の映画)
3.8
『THE WIZARD of OZ/オズの魔法使』




  👀👀👀

 いやー楽しいなこりゃ!!名前は知ってるけれど、正直お話の内容はピンときてなくて。主人公のドロシーとブリキ男くらいしかキャラも知らなかった。へーこんなわちゃわちゃした感じなんだ!

 オズの異世界的雰囲気が多様な色使いと魔女やマンチキンが歌い踊る様子で一気に広がる感じ。それがまた、それまでほぼ白黒だったカンザスでの暮らしから一瞬で切り替わるからさらに際立つ。竜巻に巻き込まれる最中にドロシーが見る光景もめちゃくちゃユーモラスで、これどうなっちゃうの~?!なハラハラとワクワク感が満載の演出だった。

 愛犬のトトをめぐって大好きなおじさんおばさんとの間に僅かばかり溝ができてしまったタイミングというのもミソ。都を目指す道中で出会うカカシ、ブリキ男、ライオンと互いの望みを共有する中でいつしか仲は深まり、皆で望みを叶えるぞー!と足並み揃えるドロシー。ずーっと4人皆で腕組みあってるのいいよなー。"大切なことは意外と身近にあるからこそ見落としがち"。大好きなおじさんとおばさんとの暮らし___いつしかそれが当たり前になって、仕事ばかりの2人に不満さえ感じて家出にまで踏み切ったドロシーが、"やっぱりお家が1番!"となるお話(笑)。

 お話全体としては可も無く不可も無くという感じ。原作知ってる人ならなおさらなのかな。けれど要所要所の演出がいちいち魅力的なんだよなぁ。さっきも書いた竜巻巻き込まれるところもそうだし、オズ世界に入ってからはずっと目が忙しい。動く木や魔法使いオズ、所々本物の動物が見え隠れする辺りが面白い。動く木はもっと出番見たかったなーあのビジュアルあの尺はもったいない😢

 単なる冒険譚じゃなくミュージカル仕立てなのも楽しいよね!♫

memo
・西の魔女の出現演出カッコよすぎ。赤い煙と炎だけなんだけれど、ほんとに音も無く現れる感じが超好き。すごい自然でなめらかだったなぁ、どうやって撮ったんだろ。
・トトがずっとおりこうさん🐾

◎印象的アイテム◎
・ルビーの靴
・油さし
・水晶玉
・砂時計
・ライオンのしっぽ
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