この頃が、ニコール・キッドマンとジュード・ロウの最後の全盛期だったのではないだろうか。
寡黙でストイックなジュード・ロウの役柄は格好良く、ニコール・キッドマンはプライドの高そうなお嬢様が板についていてとても良い。
レニー・ゼルウィガーもかつてないほど小汚い貧民の女を好演している。
主演だけではなくちょっとした役にも有名俳優を配し、まさに隙のない作品。
内容はありきたりな戦火の中のラブロマンスなのだが、最初の平和なシーンと後半の悲惨な状況の対比がすばらしく、また状況が変わってもお互いがお互いを思うさまは真摯かつ一途で好感がもてる。だからこそ、ラストがとても感慨深く味わえた。
