スギノイチ

女の賭場のスギノイチのレビュー・感想・評価

女の賭場(1966年製作の映画)
4.0
このシリーズは後期の作品しか観たことなくて、しかもあまり面白くなかったからこの1作目も期待してなかったけど、予想以上にイケるやん。

渡辺文雄が悪役なので、またいつもの類型的なアレかと思いきや、これがいい造形をしていた。
旧来のヤクザを嫌い、カタギを憎悪する。
「ヤクザとカタギの壁をぶち破ってやる、そう思って生きてきたんだよ」
「俺はまだ一度も人殺ししたことないんだぜ?」

1作目から豪快に立ち回っていた『緋牡丹博徒』と違って、あくまで博打で勝負をつけるのも粋な展開。
弟分に過ぎなかった川津祐介に特訓を受けるってのがまたいいわあ。
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