三つ子の魂、七代まで。封建制モンド映画。
4代目のエピソードが特に残虐だが、時代を明治に移した5代目も強烈。
新時代になり、かつては美学とされた忠義も「社会適応力がない」と評されるような古びた概念にな>>続きを読む
昭和プログラムピクチャーというのは2作目からも強い。
前作から直結する形で始まるが、雷蔵と藤村志保がこさえた赤ん坊が火中に叩きつけられて殺される冒頭からしてエグい。
若山信長は相変わらず処刑・パワハラ>>続きを読む
「赤旗」で連載していた原作者としては大河化の構想があったらしく、忍者たちの子孫が御庭番→特高警察→中野学校へと至るらしい。
それじゃ『武士道残酷物語』やん、というのは置いといて、その文脈で本作と『陸軍>>続きを読む
学生運動家の男女グループのダラけた乱交痴話。
昭和日本映画において、俺が一番嫌いなジャンルがこれ。
(藤田だ神代だの手にかかれば、これが80年代ぐらいまで続くから困る)
まあラストはおなじみ秋山未知汚>>続きを読む
強姦された母親から産まれ自身も二度強姦されたという少女と、ルサンチマン殺人の少年。血濡れたボーイミーツガール。
十数年ぶりに観たけど、「ゆけゆけ二度目の処女、女が産んだ最高傑作」ってセリフ覚えてたわ。>>続きを読む
虚無的な若者が看護女子寮に侵入し、犯すわ殺すわの大暴れ…
その中のひとりの少女と共鳴し…
学生時代に観たときは「昔の日本映画ってスゲー!」と素直にガツンと来たが、筋書きは”尼僧映画”の変奏みたいなも>>続きを読む
無人島に放逐された悪赤たちが繁殖し、そこで狩られていく人間たち…
もうジャンル違っててメチャクチャ。
映像が明るくなったせいで、唯一の取り柄だった暗い雰囲気もないし。
赤ちゃんはどうやってあいつの腕>>続きを読む
前作とは別の夫婦のもとに悪魔の赤ちゃんが誕生。
どうやら持ち回り制らしい。
前作の主人公パパが悪魔信者になってて不憫。
相変わらず人形丸出しとはいえ、赤ちゃんのクオリティは若干上がっているように見え>>続きを読む
英雄とイキった若者のバディ・カンフー…というには、片方はほぼ捕まりっぱなし。
というかイキってる方のやらかしで捕まってるので、その取り返しに尺の大半が使われる。
合流後は流石に盛り上がるが、この監督に>>続きを読む
チビ風間杜夫の母親を犯したインチキ占い師・三島雅夫に、大友柳太朗が憤怒の剣を抜く。
気持ち良いほどの勧善懲悪。
ラスト、あそこからどうやって結婚までこぎつけたのか分からんが、ハッピーなので良しとしよう>>続きを読む
マキノ雅弘屈指の名作として名高いが、恋愛主体過ぎてちょっとストーリーにはちょっとノリ損ねた。
とはいえ、大量の敵の中を縫うようにぴょんぴょこ跳ねながら斬りまくる錦之介の鮮やかな殺陣は流石に見惚れる。
大川橋蔵主演の勧善懲悪時代劇…
のはずが、いやに詳細な湯屋描写(上半身裸の湯女が男客を洗っていて、この時代では珍しいエロ)だとか里見浩太朗の片腕切断だとか、敵役の近衛十四郎が橋蔵サイドはおろか悪役側ま>>続きを読む
青年〜中年期のジェフ・ブリッジスってこう、全身から野心が漲ってるな。
身近にいたら息苦しくなるタイプだけど、物語の主人公には最適。
『魔女』2作目がおもんなかったので期待してなかったが、面白かった。
途中まで筋書きが読めなかったが、最終的にはちょっと捻くれたボーイ・ミーツ・ボーイ。
勢い重視なので、2時間以下でサクッとやるほうが向>>続きを読む
スカばかりの映画クラスタ絶賛作品にしてはいいじゃん…と思ったら手数が少なすぎて途中で飽きてもうた。
ワンカット風演出とかそれなりに今っぽくしているし、『エクソシスト 信じる者』よりはマシか…
『ジャコ萬と鉄』の設定を任侠映画に転用しましたという感じ。
生真面目な作風なので、梅宮辰夫が主人公である必要性が感じられない。
(メンバーも『不良番長』チームが多いだけに)
岡崎二朗も日活にいるときと>>続きを読む
曽根晴美演じる”スペードの鉄”は”ジョーカーの鉄”に改名。
某”エースのジョー”のパクリであることに変わりはないが、ちょっと遠ざけたつもりなんだろうか。
前作よりリアリティライン高めというか、地に足>>続きを読む
深作のデビュー作は日活無国籍アクションの模倣から始まった。
さらに日活ニューアクションやロマンポルノ時代を経て、相互に影響し合いながら『仁義なき戦い』へ至ったことを考えると運命的。
(でも”スペードの>>続きを読む
蛮行の坩堝。
一応DVD持ってるけど、色々な意味で気分が悪くなるので再見することはないと思われる。
四肢を失った戦傷者の話は『光る風』『はだしのゲン』『芋虫』と媒体問わず色々あるが、ハンディキャップではこれが一番きついか。
前述した者たちは国への呪詛を訴えるための顔が残ってたが、こちらは目も耳も舌も>>続きを読む
『夜叉ヶ池』同様、60年代大映で映画化しとけ案件。
もはや特撮もなく、舞台見てるだけで面白くもなんともない。
クライマックスらしき獅子舞バトルで脱力。
『ガンヒルの決斗』と微塵の関係もなくて草。
むしろ『勇気ある追跡』の語り直しみたいな話だが、そりゃ子供だっておっかないジョン・ウェインよりグレゴリー・ペックと旅したいよな。
70年代西部劇らしく、相>>続きを読む
黒人差別を描きながら、レイシストを悪役ではなくメロドラマの相手役に配するというのは挑戦的な試みと思う。
単なる勧善懲悪撃にしないためには、「差別する側の理屈と感情」を描くのも重要だ。
ただ、トム・ベレ>>続きを読む
荒くれ者揃いの戦場活劇かと思いきや、謎の現地民に一人ずつ狩られていく兵隊たち…
『脱出』というか『プレデター』というか、主人公たちが全く魅力的でないのは置いといて、カルト映画的ストイックさには惹かれる>>続きを読む
兄弟俳優を揃えたからなんなんだという話で、ウォルター・ヒルの西部劇憧れが悪く作用。
アクションもそれなりに見どころは用意されてるものの、どれもインパクトなし。
マドンナのパメラ・リードはキュート。
葉山良二主演のノワールなんてどうせおもんないだろと舐め腐ってたが、思わぬ拾い物。
暴力団をも相手取って強請を繰り返し成り上がる半グレ集団、『白昼の死角』みたいだ。
この手のハングリー系アンチヒーローに>>続きを読む
こうしてみると日活はボクサー映画が多いな。
『あしたのジョー』実写版を手掛けたのもまんざらおかしな流れでもなかったわけか。
というか本作、なんとなく『あしたのジョー』要素が多い。
南田洋子と清水まゆみ>>続きを読む
落ちぶれた中年セールスマンが犯罪に手を染めていく。
初期の今村昌平っぽい下層ノワールだが、中平康も意外とこういうのが多い。
戦後復興に落ちぶれたセールスマンたちの描写は新藤兼人の『狼』を思い出したが、>>続きを読む
ドナルド・サザーランドとかジェームズ・ガーナーとか、この映画で知った記憶。
当時は爺さん俳優たちの昔の姿を知らなかったが、今見ると回想シーンは若き日の姿に変換してみてしまった。
特にサザーランドは好色>>続きを読む
老ガンマン2人と若者の旅。
昔は刺激を求めて鑑賞したので「ペキンパーにしてはあっさり目だな」とか思ったが、今見ると結婚式のシーンとか十分下品だな。
ウォーレン・オーツ、敵側にいると結構厄介。
先住民の女房が白人のドラ息子に輪姦され殺された。
しかも犯人の父親はかつての親友だった…
復讐と友情の西部劇、そこを演じるのがカーク・ダグラスとアンソニー・クインときたら、短尺でも満腹になる。
アン>>続きを読む
『さびしんぼう』に似た作りだが、開き直ったかのようにロリコンが連呼される。
勝野洋のイメージが変わってしまいそう。
街の高低を一望するような小樽の景観は見ごたえあり。
全くセンスの合わない大林映画だ>>続きを読む
冒頭のNIPPON描写に始まり、なんかバカ映画度合いが強くなったな。
なんだよあの女戦士たちは。
ボスの女装は笑わせようとしてるの?
『西部戦線異状なし』『最前線物語』あたりを彷彿とさせる、第一次世界大戦の塹壕・白兵戦モノ。
主人公の将官がインテリで反戦思想を持つというのが特色か。
TVムービーらしいが、それにしてはゴア描写も結構気>>続きを読む
話は平均的で特にどうということもないが、ゲストは豪華。
それに何と言ってもクライマックスの美術が良い。
雪景色を一番美しく撮るのは大映。