スギノイチさんの映画レビュー・感想・評価

スギノイチ

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ベビーシッター・アドベンチャー(1987年製作の映画)

4.0

キッズ映画と舐めてたら、作風の懐かしさもあってめっちゃ面白かった。
さすがに全員善人だらけで都合の良さはあるが、これもクリス・コロンバスらしい。
とにかく、OPから歌って踊るエリザベス・シューの魅力炸
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アイリスへの手紙(1989年製作の映画)

3.0

文盲の中年と未亡人の恋。
設定の割にあまり印象に残らない恋愛映画だが、『ミッドナイト・ラン』『グッドフェローズ』『レナードの朝』等で全盛期(数回目)を迎えていた頃のデニーロとジェーン・フォンダなので、
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五星戦隊ダイレンジャー(1993年製作の映画)

3.0

人生最古の記憶がジュウレンジャーの終盤あたりだけど、記憶が鮮明なのはこのダイレンジャーから。
これもたしか劇場に行ったはず。『仮面ライダーZO』と併映だったか。
約30年ぶりに観たが、子供をトランプに
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ハズバンズ(1970年製作の映画)

3.0

くたびれた中年たちのロードムービー。
アレクサンダー・ペイン監督作はじめ後年の類型作は数多いが、陥りがちな「男の友情て最高だよな」みたいなムードが全くない。
各人の遊び方はタチ悪く下品で、むしろ不快で
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ブレイド3(2004年製作の映画)

2.8

シリーズの中では駄作とされてるらしいが、1と2もこんぐらいの面白さだったような気もする(あまり記憶なし)。
なんかティーンのヒーロー集団と連まされるブレイドが微笑ましかった。

サルート・オブ・ザ・ジャガー(1989年製作の映画)

2.9

あからさまに『マッドマックス2』ぽい世界観だが、オーストラリア資本が入っているらしい。
架空スポーツSFだが、競技というより殺し合いに近い。
ただ、やってることがいっつも同じなので単調。
意外にも爽や
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アウトランド(1981年製作の映画)

2.7

ピーター・ハイアムズは小汚い都会で蠢くアウトローの孤軍奮闘を描くのが本分だと思うが、宇宙に出てもやっぱり同じことをやっていた。
せっかくのSFギミックを総無視して西部劇を展開する食い合わせの悪さはある
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JM(1995年製作の映画)

2.5

『ブレードランナー』と『マトリックス』のミッシングリンク的なものを想像してたらちょっと路線が違うというか、だいぶチープだったな。
主人公キアヌは”記憶の運び屋”らしいが、「最大容量158GBって少なく
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空手バカ一代(1977年製作の映画)

2.5

『けんか空手シリーズ』3作目にしてようやく「空手バカ一代」の名を冠すが、だいぶパワーダウンして全然面白くない。
着ぐるみ動物も殺さないし、敵への空手ゴアも少なめ。

相変わらず何人殺してもシャバにいる
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けんか空手 極真無頼拳(1975年製作の映画)

2.8

前作における大山の強姦や大量殺人といった所業は特に罪に問われてないらしく、元気に道場破りを繰り返していた。
色々あってヤクザの手先に落ちぶれるも、また空手の道へ復帰する。
でも室田日出男に対する態度は
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けんか空手 極真拳(1975年製作の映画)

3.0

千葉真一カラテ映画の中では後発の部類。
大山倍達の半生を映画化しているので一応実録の一種だが、多岐川裕美を強姦しといて「スマン!」で済ますなど冒頭から倫理がぶっ壊れている。

有名な牛殺しのエピソード
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THE POOL ザ・プール(2018年製作の映画)

2.8

この時期は限定空間×動物パニックが流行っていたのかな。
深さ6mの脱出不可能なプールがあるのかどうかは別として、あの手この手で主人公を閉じ込めようとするアンラッキーが涙ぐましい。

ワニが死ぬ時も目は
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きっと忘れない(1994年製作の映画)

3.0

ジョー・ペシが善人を演じている良心的な映画だが、類似作に『セント・オブ・ウーマン』『グッド・ウィル・ハンティング』という名作どころがあるのは不憫。
これといったエピソードがないのと、テンポ良すぎて余韻
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セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

4.0

昔この映画を観て感動したはずなのに、やはりついつい楽な道を選んでしまうな…

カリートの道(1993年製作の映画)

4.1

『スカーフェイス』の焼き直し的部分もあるが、穏やかに過ごそうとしても周りがほっとかない中年パチーノの悲哀といい、まだ勢いのあるデ・パルマ演出といい、ベストなタイミングで撮られた映画だろう。
アル・パチ
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コタンの口笛(1959年製作の映画)

3.2

志村喬みたいな俳優は無意識化で”善き人”だと刷り込まれているから、差別側に回られるときついな。
現代でも跋扈するようなイジメ・差別描写と美麗なロケーションが実にアンマッチで皮肉。
終盤の不幸の釣瓶打ち
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レニー・ブルース(1974年製作の映画)

3.2

喜劇人を題材にしているだけで喜劇ではないので全く笑えないが、全方位攻撃型の舌芸は見応えがあった。
オリバー・ストーンの『トーク・レディオ』ってここから来てんのかな。

警視の告白(1971年製作の映画)

3.4

狂った殺し屋を泳がせて個人的復讐を図るベテラン警視と、法を信じる青年検事の対決。
マカロニ・ノワールの割に骨太・正統派で中々面白い。
目撃者の少年を崖からぶん投げて殺したりとか、犯された上に無惨にコン
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セイブ・ザ・タイガー(1973年製作の映画)

3.0

倒産寸前の社長が追い詰められ、やがて保険金目当てに自社の放火を計画する話。
暗く殺伐とした70年代とジャック・レモン、一見アンマッチな取り合わせだが、60年代にも『酒とバラの日々』とかやってたしな。
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バーフライ(1987年製作の映画)

3.3

シラフの状態がないミッキー・ローク。休日の俺みたいだ。
『レスラー』の主人公造形はこのうらぶれ姿を踏まえてたのかな。
相手の髪を引っこ抜かんばかりのフェイ・ダナウェイのキャットファイトが壮絶。

4,
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相続人(1973年製作の映画)

2.9

一応は父親を誅殺された男の復讐劇なんだろうが、大企業の御曹司で女にもモテモテというベルモンドのキャラのせいで緊張感なし。
レストランでマドンナ2人を侍らせた姿を見て「あの人にはいつものこと」と言う支配
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オープニング・ナイト(1978年製作の映画)

3.7

『仮面(ペルソナ)』や『三人の女』の三番煎じにしちゃ2時間20分は長尺だな…なんて思っていたが、その終盤20分こそ全てだった。

作中で老齢を自虐していたが、今まで見た出演作の中ではジーナ・ローランズ
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フェイシズ(1968年製作の映画)

2.8

見始めてすぐ、うわコレ系かあと身構えてしまった。
顔面ドアップの競争劇、早々に疲れた。

カサヴェテスが『アメリカの影』を1959年に撮ったことは驚嘆するが、1968年でこれは特別新しいとも思わない。
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白鳥の歌なんか聞こえない(1972年製作の映画)

2.9

ウジウジ悩んで、性に興味を持ち、恋をして…
東宝青春映画にしちゃ異色でも、所詮は温めのATGないしロマンポルノに見えてしまうのは悲しいところ。
撮影は良いので、今の季節には合ってる。

大人の女として
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眠狂四郎 女妖剣(1964年製作の映画)

3.5

菊姫登場編。
キリシタン絡みの話で、雷蔵の出生の秘密も明らかになる。

池広一夫の演出は怪奇エログロ風味で、「東映異常性愛路線」以前の時代劇としては頑張っている。
兄の前で輪姦されてしまう哀れな藤村志
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眠狂四郎 殺法帖(1963年製作の映画)

2.8

1作目があんまり面白くないというのは、大映のシリーズではかなり珍しいな。
雷蔵自身が反省している通り、続編以降に比べてキャラが定まってない。
これじゃ『大菩薩峠』の机竜之助と区別がつかない。
拳法使い
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勝利への旅立ち(1986年製作の映画)

2.9

ジーン・ハックマンとデニス・ホッパーが共演してるから観たけど、えらい薄味な映画だな…。

弱小高校のバスケチームを敏腕指導者が勝利に導くなんて内容は、このメンツがやるには王道すぎる。
反発しあってた女
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青春の裁き(1965年製作の映画)

3.0

兄弟揃って早稲田の空手部だったという渡哲也の珍しいカラテアクション。
とはいっても東映カラテのようなエログロアクションではなく、ヤクザの親に反発するスポーツマンの青春ドラマだ。
デビュー作『あばれ騎士
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海辺の映画館―キネマの玉手箱(2019年製作の映画)

2.5

最晩年に至っても何が面白いのか全然わからんわ。
ダラダラ長いサイケな朝ドラ。

反戦なら何でもいいのか?とうんざりしたが、80になってもこんな自主映画みたいなのが撮れるのは凄いのかもしれない。
全く好
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ふたり(1991年製作の映画)

3.3

破廉恥なほどに主題歌を出し惜しみしない。
品がないなと思いつつ持っていかれる。

おなじみ尾道描写も毎回同じとこばっか映してる気がしないでもないが、これは特に良く撮れてるように思う。
岸部一徳は前年『
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さびしんぼう(1985年製作の映画)

3.0

ロリコンの上にマザコンか。やりたい放題だな。
しかし尾道を走る富田靖子の姿に魅力を感じてしまい、全く相容れない大林側の性癖に矯正された気がして不覚。

80年代の藤田弓子は輝いてたな。

時をかける少女(1983年製作の映画)

3.0

久々に観た。
そこそこ面白いんだけど気持ち悪いんだよね。
相手役の高柳良一は変態みたいだし。
80年代の名作って、アニメ実写問わずこういう感覚に襲われるブツが多い。
一番嫌いな時代だわ。

とはいえ、
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HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

3.5

大林宣彦はこれしか好きじゃない。
コメディホラーの範疇なんだろうが、あまりホラーに耐性のない頃に観たから結構怖かった。
壁に書かれた白猫の絵から血が吹き出るのとか、説明不能なストレスがある。

瞳の中の訪問者(1977年製作の映画)

2.5

わざわざOPで原作絵を見せてハードルを上げる暴挙。
宍戸錠によるBJのハマリ度は『ハレンチ学園』以下。
しかもなぜ絶頂期の志穂美悦子がサブヒロインなんだ?

70年代後半は漫画の映画化が流行(概ね失敗
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悪名一番(1963年製作の映画)

3.7

悪名コンビ東京へ行く。
靖国参拝を巡る価値観で袂を分かつ二人だが、「生き馬の目を抜く東京で、あの純情一本気では案じられるわ…」なとど酒場で兄貴分を心配する清次のほうが大人なのが可笑しい。

舞台が東京
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悪名市場(1963年製作の映画)

3.0

マンネリ打破のためか、芦屋雁之助&小雁による偽物が登場。
偽物であることが親分衆にバレた芦屋雁之助が辱められてるところに、モノマネ番組よろしく本人登場。
河内音頭を歌う朝吉と嬉しそうに太鼓で囃す清次、
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