スギノイチさんの映画レビュー・感想・評価

スギノイチ

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馬鹿が戦車(タンク)でやって来る(1964年製作の映画)

3.5

村人から虐められていたハナ肇がいよいよ戦車を起動させる様子は、まさしく怪獣映画の文法で描かれる。
いつもの住所から数mズレた位置にあるハナ肇の家。
訝しがる村人集を脅かすけたたましい轟音が鳴り、やがて
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いいかげん馬鹿(1964年製作の映画)

2.5

ハナ肇と岩下志麻の関係には萌えるが、それだけ。
1964年にもなって、悪い意味で古臭い。

馬鹿まるだし(1964年製作の映画)

3.0

『無法松の一生』への憧憬を隠そうともしない山田洋次。
『吹けば飛ぶよな男だが』同様、古典名作と『男はつらいよ』とのミッシングリンク(厳密には『寅次郎恋歌』)。
「無法松とハナハジメ」の関係性が30年後
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愛のお荷物(1955年製作の映画)

3.5

ベビーブームをデストピア気味に風刺しているが、今となっては倍掛けで皮肉。

それにしても、菅井きんの役は『ゴジラ』と同一人物にしか見えない。

荒野の決闘(1946年製作の映画)

3.0

今観ると愛しのクレメンタインより酒場女チワワに惹かれてしまうな。

必殺色仕掛け(1973年製作の映画)

3.5

日活映画のくせに東映任侠のパロディを基調に進行する。
他にもマカロニや寅さん等、ジャンル横断的なパロディを連発。
時代は昭和初期のようだが、何のためらいもなく『マリリン・モンロー・ノーリターン』や『黒
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男はつらいよ 寅次郎恋やつれ(1974年製作の映画)

3.0

吉永小百合に色々と詰め込みすぎている割に、寅さんが過剰なお姫様扱いしてばかりでいまいち噛み合わない。

SF巨大生物の島(1961年製作の映画)

3.0

巨大オウムガイ目当てで観たけど、巨大ミツバチの方がインパクトあった。
昆虫系怪獣はストップモーションだと返ってリアルで気持ち悪い。

巨大オウムガイを光線銃で撃退するのを観た日には、南北戦争時代の話だ
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ニューヨークの怪人(1958年製作の映画)

2.5

合成音のような声とブラウン管ノイズのような視覚。
サイボーグ人間の描写はレトロながらも意外と丁寧。

C級映画には違いないが、変わり果てた父親の姿とも知らず「いい巨人?悪い巨人?」と無邪気に尋ねる息子
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スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.0

『ロンゲスト・ヤード』や『勝利への脱出』の系譜にありながら、苦い結末に向かっていくのはやはり韓国映画。

前半はギャグパートがいまいちハマらず、激寒コサックで離脱しかけたが、気がつけば熱中。

インサイダーズ 内部者たち(2015年製作の映画)

3.5

もしこれが山本薩夫映画なら2人共前半で謀殺されてるところだが、漫画的ヒロイズムを照れずにやりきっている。
動画告発者の正体なんて誰もがすぐに察するが、バッドエンドに逃げずに決めてくれるのも好感。

The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.0

漫画まで含めれば百番煎じどころじゃない既視感。
主人公の性格が特異なので、意外性も手伝って覚醒後は盛り上がるものの、そこまでが凡庸で長い。

超体術アクションは良い分、念力が返って邪魔。

劇映画 沖縄(1969年製作の映画)

4.0

わざわざ"劇映画"と冠し、この規模の映画にしてはキャストも充実させていることから、「見てもらおう」という意思を感じる。
オバア(飯田蝶子)が土地を奪われる時の哀れな姿は見ていられないほど真に迫り、挙げ
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グレイスランド(1998年製作の映画)

3.5

ハーヴェイ・カイテルって中年になってからのが良い。
若い時に撮ってたらキツかったろうなという映画がいくつかあるが、これもそう。
ちょっと腹が出てないとな。

ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

3.5

疑似家族を急造してまで『捜索者』をやりたかったのか。
勢い余って『ハードコアの夜』のTrue Endになってしまってるな。
ボーナスステージでしか無いが、それなりには面白い。

ファンの贔屓目抜きにす
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アトランティス/7つの海底都市(1978年製作の映画)

3.0

クオリティが低い怪獣から順に登場するのはわざとだろうか。
首長竜、大ダコ、カメーバモドキ、巨大ヤスデ、飛びピラニアと飽きさせない。
7つの都市と言いながら5つしか出てこないのも潔し。

特に、中盤のカ
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女バイキングと大海獣(1957年製作の映画)

2.0

最悪、DVDジャケットの海獣が出てこないパターンも覚悟していたので、序盤で登場してくれて安堵した。
しかし、そこから終盤まで敵対部族とのイザコザが続く。
しかも海獣の存在と特にリンクせず、イザコザが一
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吹けば飛ぶよな男だが(1968年製作の映画)

4.6

『続・男はつらいよ』や『男はつらいよ 奮闘篇』の原型、かつ『道』の邦訳。
それでいて『道』の物真似に終わっていないのは、ミヤコ蝶々の功績が大きい。
下品な餞別と手の振り方がたまらない。
涙の意味はどっ
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激動の昭和史 沖縄決戦(1971年製作の映画)

4.2

持ち前の軽妙さを捨て、ストレートに怒る岡本喜八と新藤兼人。
『日本のいちばん長い日』でも語り足りなかった怒り。
小林桂樹も仲代達矢も丹波哲郎も無力。

これをエヴァやシンゴジの引用元として消費するべき
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男はつらいよ 私の寅さん(1973年製作の映画)

3.0

せっかくの岸惠子の割には、いまいち。
ミスキャストってわけじゃないし、つまらないわけでもないんだけど。

宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.2

あのエグみの強い原作を完璧に再現しているだけで凄いのだが、そこに留まらないエネルギーもある。

原作者の新井英樹は今村昌平や深作欣二に心酔しているようで、たしかに露悪気味の性&暴力描写はそうなんだけど
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ニュー・ジャック・シティ(1991年製作の映画)

3.5

「俺はトニー・モンタナのように簡単には死なねえ」とうそぶくウェズリー・スナイプス。
実際、根性と攻撃性でのし上がったトニー・モンタナとは違い、高度に組織された麻薬工場を運営していて法律にも強い。
(男
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群盗荒野を裂く(1966年製作の映画)

4.6

ブロマンスよりも、己の生き様を選ぶ。
この映画のヴォロンテから、三船敏郎や勝新太郎の成分を感じる。
(もともと三船っぽい顔ではあるが)
「パンを買うんじゃないぞ!ダイナマイトを買うんだ!」

ブルー・カラー/怒りのはみだし労働者ども(1978年製作の映画)

4.0

労組映画だというから、前田吟の『ドレイ工場』みたいなプロレタリア映画を想像していたが、まるでギャング映画のような筋運び。
俺の知っている労働組合と大分違う。

前半はコメディ調で描かれていた仲良し3人
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ジェラシー(1979年製作の映画)

3.5

情痴事件でさえもサイコホラー風にしてしまうとは…
幼稚な独占欲も、極めるとファムファタールでさえ壊れてしまうのか。
ガーファンクルの演技って初めて観るけど、結構いやらしい感じなんだな。

そしてハーヴ
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男はつらいよ 寅次郎忘れな草(1973年製作の映画)

4.2

初対面のリリーに「ちょっとした俺だね」と寅さんは言った。
それが2人を端的に表していると思う。
どうして一緒になれなかったかも。

泥酔したリリーに冷静に対応する寅さんに反して、おばちゃんの「女の人の
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恐怖の火星探険(1958年製作の映画)

3.0

密室の宇宙船内でスペースゴリラとサバイバル。
限られた空間の中で、電撃作戦・原子炉開放・酸素奪還等と、撃退作戦が二転三転して面白い。

それにしても、70分しかないのに完全版とは…

海獣の霊を呼ぶ女/怪物の女性(1956年製作の映画)

2.0

女性そのものが怪物に変身するのではなく、強制的に巫女のような降霊媒体にされてしまうというのは、日本の怪獣モノにも多くのフォロワーがいるなあ。

着想と魔術師のキャラは面白いが、怪物の出番が少ないし動き
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TATTOO「刺青」あり(1982年製作の映画)

3.5

昭和ヤンキー脳の悪徳を凝縮したような主人公。
女、老人、気弱な同性にはめっぽう強いが、田岡組長襲撃犯を前にしては目も合わせない。
深作欣二や中島貞夫がチンピラを描く時、なんだかんだ言いつつ「無垢な男」
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三人の女(1977年製作の映画)

4.4

アルトマンは群像劇じゃない時の方が好み。

『ロンググッドバイ』でちらついていた不穏が、全力で締め上げてくる感じ。
久々に映画を観ていてぞっとした。

スモーク(1995年製作の映画)

3.5

今だったらハーヴェイ・カイテルの回想はCGで若くできるんだろう。
でも、それだとこんなにファンもいなかっただろうな。

ミニミニ大作戦(1969年製作の映画)

3.5

「洒脱」というのはこういうのを言うんだな。
それにしても、あんな終わり方アリかよ。

針の眼(1981年製作の映画)

3.5

『1900年』に迫る勢いのサザーランドの凶行で魅せる前半から一転、後半は潜伏先の倦怠期夫婦とサザーランドの不倫&攻防がメイン。

雨の中迫るサザーランド、けれど掛からないエンジン…
みたいな、良く言え
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惑星からの侵略(1965年製作の映画)

3.0

OPですごく見覚えのあるロケットが飛んでいてギクリとしたが、『地球最終戦争』の監督だったか…
ただ、こっちは存外楽しめた。

前半はレトロフューチャーを堪能させ、後半からは『パノラマ島奇譚』的な狂気の
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地球最終戦争(1961年製作の映画)

2.0

良くないとは思いつつ、ストーリーが似ているもんだから『宇宙大戦争』や『妖星ゴラス』と比べてしまう。
ようやく宇宙人が登場したと思ったら、死体で登場。
しかも極悪画質な上にカメラ近寄りすぎて何が映ってい
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