スギノイチさんの映画レビュー・感想・評価

スギノイチ

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映画(1891)
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さらば映画の友よ インディアンサマー(1979年製作の映画)

3.5

針で首を刺したり銃の暴発で指が吹っ飛んだりと、やたら人体破壊描写がある立ち回りは『タクシードライバー』や『ローリングサンダー』風味だが、それは元々ポール・シュレイダーが東映任侠映画に傾倒していたからで>>続きを読む

殺人魚フライングキラー(1981年製作の映画)

2.0

キャメロン作品でなかったら、これも『地獄のシオマネキ』あたりと一緒に映画史から葬られていたのだろうか。

トビウオ軍団のクオリティは著しく低く、尾びれすらまともに動かない。
もっぱら被害者達のリアクシ
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グルメホラー 血まみれ海岸・人喰いクラブ/地獄のシオマネキ・カニ味噌のしたたり/地獄のシオマネキ 巨大蟹のしたたり(1980年製作の映画)

2.0

子ガニ達が襲いやすいようにわざわざ倒れてあげる被害者達が涙を誘う。

大ボスとして登場する巨大ガニは数メートルのハリボテを作ったらしく、大きさを感じる瞬間がないわけでもないが、基本モゾモゾしてるだけで
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健さん(2016年製作の映画)

3.0

高倉健を好きな人が観て、期待するであろう「高倉健」像が語られる。
それ以上でもそれ以下でもない。
海外のビッグネームとの意外な繋がりには多少驚かされたが、本質的な掘り下げは無い。

We Love Television?(2017年製作の映画)

3.0

欽ちゃんが「これからのテレビはで数字取るのはさ…”お母ちゃん”なんだよ」と言い出した時、場内が冷えたのを感じた。

土屋Pが本当にこの番組が30%超えると思って作っていたとは思えないし、途中から”負け
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.0

この監督の映画、映像はいつもいい感じだが、どうもあと一歩で外してくる。
60~70年代の無骨な感じを気取ってる割には、肝心の部分ではむしろ80~90年代のアメリカ大作みたいなバカ展開が入る。

今回で
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極悪坊主 念仏人斬り旅(1969年製作の映画)

3.0

革命軍やら邪教集団やらと、随分サービス旺盛な一品。
敵もかなり凶悪で、革命を口実に村人を陵辱・虐待する。
若山富三郎演じる真海も、サメの餌にされかけたりと中々のピンチに。
もはや極悪要素は無いと言って
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極悪坊主(1968年製作の映画)

3.0

勝新の『やくざ坊主』に対抗するような作品。
酒も女も暴力もやる破戒僧だが、二番煎じの悲しさで新鮮味は無く、大した悪事もせず少しスケベな程度なので、基本的には任侠映画の派生作の域を出ない。
これが本家『
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暴れ犬(1965年製作の映画)

2.5

スケジール調整が大変だったのか、今回も天知茂が出てこない。
”お決まり”が重視されるプログラムピクチャーにおいて珍しいことである。
それに、全体的に悪い意味で野暮ったい。
脚本が不必要にこねくり回され
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ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶(2019年製作の映画)

3.5

「日本は、沖縄を少し離れた親戚程度に思っている」
「ゆえに米軍は、沖縄に何をしても日本が力を入れない確信があった」

宝田明のナレーションが過剰に熱っぽいという声もあるが、そうじゃないと伝わらないこと
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ごろつき犬(1965年製作の映画)

3.0

この3作目からカラー作品に格上げされ、天知茂も戻ってきた。
さらに成田三樹夫、山下恂一郎に加え、根上淳がボス役で登場。
江波杏子も別役ヒロインとして復活した気合い入りの作品。

やはり大映映画はカラー
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喧嘩犬(1964年製作の映画)

3.5

”ハンサム”という形容は田宮二郎のためにある。
前作『宿無し犬』では名無し同然だった成田三樹夫も、主要人物として別役で復活。
相棒の天知茂は欠場で、代わりに山下洵一郎が準相棒役で出ているがイマイチ邪魔
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宿無し犬(1964年製作の映画)

3.0

『悪名』でスター街道に乗った勝新太郎と田宮二郎。
勝新は『兵隊やくざ』で田村高廣と、田宮二郎はこの『宿無し犬』で天知茂という新たな伴侶と出会う。
コンビといっても、勝新に比べて天知茂は田宮二郎と似たよ
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津軽じょんがら節(1973年製作の映画)

3.5

映像的な練度を高めているだけに、地元民からすると細かな発音が気になる。
この題材なら、ロマンポルノや東映ポルノといったジャンク界隈に上位互換があるのも惜しい。

旅の重さ(1972年製作の映画)

3.5

OPが素晴らしすぎて何十回も観ているが、本編は大体中断してしまう。
いかに三國連太郎と高橋悦史という重厚派を使おうと、”父性を求める少女”という展開がまるごと2連続はきついよ。

WAR ウォー!!(2019年製作の映画)

3.0

そういう流れなら、もっと短くしてほしいな。
せっかく演出が高水準なのに、余計などんでん返しのせいでラストバトルもそこに至るドラマも模造品でしか無い。
しかも長い。

真正面から『メカニック』するのがそ
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ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)

3.0

ゴスロリ娘はあのままの方が良いと思うけどな。
ビジュアルにしても生き方としても。

スクール映画のマイルストーンとして重要な位置付けにあると思うし、凄く良心的なものを描こうとしている映画ではあるが、学
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たたり(1963年製作の映画)

4.0

幽霊も怪物も出てこないのに、音や壁の模様だけでここまで怖くするとは。
加えて、”世間に居場所がない女性”という主人公の造型が、超常現象とは別の”孤立による恐怖”で追撃してくる。

恐怖(1961年製作の映画)

3.5

演出は良いし、スーザン・ストラスバーグの美しさもモノクロに映える。
義母の神出鬼没の不気味さで煽る前半から、さらに終盤の畳み掛けはさすがにゾクっとくる。

ただ、どんでん返しが目的化した映画は手放しで
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ミズーリ・ブレイク(1976年製作の映画)

3.0

馬泥棒ニコルソンと殺し屋ブランド。
"狸と狸"の化かし合いになるはずが、上手く拮抗していたのは初対面時だけで、途中からはマーロン・ブランドの独壇場に。
支配的な牧場主に反逆して、牧場娘とも寝てしまう役
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キングコングの逆襲(1967年製作の映画)

3.0

メカニコングの無骨なデザインは秀逸なのに、肝心の決戦が前半のゴロザウルス戦を下回るのが残念。
さも北極で三つ巴バトルがあるかのような嘘スチール写真も有罪。

SF空想特撮と無国籍アクション。
60年代
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めくらのお市 命貰います(1970年製作の映画)

2.5

ずっと面白くもつまらなくもない微妙なラインを行ったり来たりしていたが、ついに明確につまらなくなった。
丹波哲郎が素に近い感じの役で出ていて美味しい所をかっさらっていくのだが、最後のアレは何、シール?
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めくらのお市 みだれ笠(1969年製作の映画)

3.0

巻物を巡る争奪戦が軸になり、前2作に比べて見易さがある。
東映入社前の伊吹吾郎が敵剣士兼恋人のような役で出ている。
お市の杖を引く姿はまるっきり夫婦のようで微笑ましい。
伊吹吾郎は首が太くてやはり時代
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めくらのお市 地獄肌(1969年製作の映画)

3.0

印象的なのはムチ使いの松岡きっこ。
今っぽい顔立ちに残虐な性格で、死んだ女の髪で作ったムチで攻撃し、どこから出したのか毒蛇を投げてくるなど、キワモノながらもラストまで敵として立ちはだかる。

クライマ
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めくらのお市物語 真っ赤な流れ鳥(1969年製作の映画)

3.0

大川橋蔵の『めくら狼』、近衛十四郎の『悪坊主侠客伝』、酒巻輝男の『盲坊主対空飛ぶギロチン』『好色坊主 四十八手斬り』(これは未見)。
どのタイトルも一応「市」という文字は入れていないし、前者2作は座頭
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ステイン・アライブ(1983年製作の映画)

3.0

前作の1977年と本作の1983年というのは、単に6年という歳月以上に、アメリカ映画文化がガラっと変化してしまった。
そこまで悪い映画ではないが、”80年代の映画”になってしまった。

ジェームズ・デ
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サタデー・ナイト・フィーバー(1977年製作の映画)

4.1

自分には無縁の世界の映画だと思って今までスルーしていたが、もっと早く観るべきだった。
前年の『ロッキー』で終わったはずの、ニューシネマの余燼。

ああいうことに怒れる主人公がいいよ。

プロフェシー/恐怖の予言(1979年製作の映画)

3.5

79年に公害ネタで怪物を作るっていうのは、日本からすると10年遅れている気がするな。
自慢にもならないが。

奇形グマがまともに登場するのは後半以降だが、前半も巨大鮭・巨大オタマジャクシ・キ○ガイアラ
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釣りバカ日誌8(1996年製作の映画)

3.0

俳優のパーソナルを裏返したような設定が面白い。

福島異動を期待して福島弁を勉強するハマちゃんだが、西田敏行自体は福島出身、かつ東北訛りを忌避して上京している。
かたやスーさんは、インパール作戦の生き
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釣りバカ日誌2(1989年製作の映画)

3.0

山田洋次の『息子』で感じた、三國連太郎と原田美枝子に漂う怪しい雰囲気。
その原型をここに見た。

夕陽の群盗(1972年製作の映画)

3.5

少年ガンマン団を襲う大人の暴力。
仲間達の死にっぷりが容赦なく、特に最年少10歳のメンバーが一番惨い死に方をする画はかなりショッキング。

主役のバリー・ブラウンは正直知らない俳優だったが、GFの頃の
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ミネソタ大強盗団(1972年製作の映画)

3.0

『ワイルドバンチ』を詩情的に描いたような感じだが、全員を好きになる前にバタバタ脱落したと思ったらそのまま終わってしまった。
主役2人以外だと、抉れた唇をスカーフで隠した口のきけない仲間は良いキャラだっ
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宇宙大怪獣ドゴラ(1964年製作の映画)

3.0

ドゴラ目当てで観ると、無国籍アクションを延々見せられる罠。
それでも、薄暗い空を漂うドゴラの幽幻な姿は強烈に焼き付いている。
無重力特撮も圧巻。

女めくら物語(1965年製作の映画)

3.5

立体的な花街のセットの中をたおやかに歩く若尾文子が眼福。
宇津井健と幸せになって欲しかったが、悲恋だからこそ雨のシーンが生きる。
按摩の役なのにアイメイクばっちりなのは、これはもうしょうがないのかな。
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