真栄田

侍の真栄田のレビュー・感想・評価

(1965年製作の映画)
3.5
侍と言う身分への妄執に囚われた男の
哀し過ぎる貴種流離譚

主人公が必死になって掴もうとした士分の階級も、本編の約10年後には消えて無くなってしまう
そして
その遠因になるとも知らず、桜田門外ノ変の実行部隊に加わってしまった主人公の愚直さが、ひたすら悲しかった

正直前半1時間は、ちょっとテンポが悪く感じてしまったけど
後半1時間がメチャクチャ面白いので帳消しになったっす
途中、なんとなく『めまい』を連想させる展開が有ったので
ドッペルゲンガー物の亜種とも受け取れるかも
真栄田

真栄田