侍の作品情報・感想・評価

「侍」に投稿された感想・評価

世界のミフネの四つの貌を見比べて 岡本喜八「侍」

テレンスヤングの珍作「レッドサン」の黒田重兵衛がきらいなわけでもないし
小林正樹「上意討ち 拝領妻始末」の笹原伊三郎が悪いとも思えず
稲垣浩「戦国無頼」の佐々疾風之介にケチつける気は全くありません 。
が 、
やはり岡本喜八 監督「侍」の新納鶴千代の出鱈目さが格別です。
すげー面白かった
剣術は無敵だけど内面は弱く揺らいでるっていう役を三船敏郎が演じ切ってる
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

3.0
2008/12/20鑑賞(鑑賞メーターより転載)
三船敏郎が主演、重く暗めの映像。予備知識なしだったので、最初はてっきり黒澤映画かと勘違いしていた。水戸藩の浪士が桜田門外で井伊直弼を討つまでの一部始終がその内容だが、前半が状況を説明するのに徹しているためやや淡々としており、クライマックスにたどり着くまでかなり忍耐を要した。ただ、最後の雪が舞い散る桜田門外の映像は余計なものがなく、襲撃する側の焦りなども手に取るように伝わり緊迫感満点。
Manzanolli

Manzanolliの感想・評価

3.8
伊藤雄之助が素晴らしい。
取り敢えず始めたばかりなので、レビューする監督がダブらないように1作品を選んで書いているのですが、今夜は一番悩んだかもです(笑)
演出や話の面白さで考えると決めかねる…
結局本作にした理由は、主要キャスト全てが魅力的だから♪
何だかんだで正義のための殺人がまかり通る世の中を時代背景にして描かれている作品は、やはり観終った後にスカッとしますね!
『赤毛』然り、喜八映画の三船敏郎は、黒澤時代劇の超人無双的な役よりも弱さが強調されていて人間臭くて好きだ。
特に、東野英治郎の説教によって、無頼ぶった主人公の「お坊ちゃん性」が丸裸にされるシーンが秀逸。
国家の情勢などそっちのけで、自己実現と世の中への怨念で躍起になる姿はむしろ現代的ルサンチマンだ。

そんな「等身大の無頼」が、老獪な伊藤雄之助に躍らされ、「侍」の世を終わらせる火蓋を切る。
侍として成り上がることを至上としながら、井伊直弼を殺すことが何を招くかすらよく解っていない。
それどころか、もっと身に迫る悲劇が起きた事にすら気づかない。
何も知らずに大老の首を掲げ、血だらけの雪の中をはしゃぎまわる姿は悲しい程に滑稽だ。
maimai

maimaiの感想・評価

3.5
気に入らない。随所に目を惹かれる部分はあるが、一つの作品としてみた場合、バランスが悪すぎる。脚本も演出もカメラワークも編集も、こういうふうに作ったら評価されるよね、という作り手側の狙いが先に立ってしまい、チグハグな感じを受ける。映画に引き込まれない。
まあ、言ってもすごく好きなところもあり、嫌いなところと相殺してこの点数にはなるんですが。
オープニングタイトルバックの鳥肌モノのかっこよさ、新珠三千代の演じる女将の母性を含んだ妖艶さ、舞い散る雪の中で繰り広げられる桜田門外の殺陣がすばらしかったです。三船演じる新納(にいろ)鶴千代の人物像を振り返り、掘り下げていくミステリ的構成で牽引力はあるはずなのに、なぜでしょう、平場が少々退屈に感じてしまいました。

このレビューはネタバレを含みます

桜田門外の変を題材にした、岡本監督初の本格時代劇映画。
主人公の実の父が井伊直弼というのは、見た目年齢に無理があったように感じた。
三船敏郎は侍が似合う。
▼4/23/16鑑賞
切っても切れぬ縁を斬る。桜田門外、雪景色。無頼の徒、新納鶴千代。出生、女、友情。儘ならぬ運命。幕末のビジョナリー、栗原栄之助。立派な小林桂樹。書記のナレーション、ドキュメンタリーチックで良い。
※特集上映(脚本家・橋本忍 執念の世界)(35mm)
>|