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パピヨンのnaoのネタバレレビュー・内容・結末

パピヨン(1973年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

母がリメイク版とあわせて録画していたので観賞。

物語的な面白さというより、歴史の記述として意義がありそう。
パピヨンが一回目の独房を終えるまでの描写には強く引き込まれた。前半は、パピヨンとドガの友情に心を動かされる。
その後の「異文化との遭遇」は既視感があって、映画の展開にちょっと拍子抜けした。
そして、ハンセン病の描写。正直に言って鳥肌が立ってしまった。ハンセン病について知っておきたい。

パピヨンが海へと旅立った後のドガを思うと気が遠くなる。宇宙での死を覚悟した飛行士たちを思う時の気持ちと似ている。
パピヨンが海で鮫に食べられて死ぬ可能性だって大いにあったと思う。だけど、「自由は求める者にのみ与えられる」という言葉が頭に浮かんだ。独房から戻ってきてすぐまた脱走しようとするところが凄い。

ダスティン・ホフマンは、守ってあげたくなってしまうような、純粋な役を演じることが多い。今作のドガも遠視のメガネ姿が何とも言えず、かわいい。

ラミ・マレックとか嫌いじゃないけど、リメイクは当分観ないだろうな。これをデジタルで撮ったりしたら、嘘っぽくなりそうだと思うから。
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