Risa

いのちの子どものRisaのネタバレレビュー・内容・結末

いのちの子ども(2010年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます


文字としては知っていたが、途中で監督とパレスチナの母親が各々の宗教観や命に対する価値観について論争する場面を目の当たりにしてここまで強い気持ちなのかと改めて驚かされた。
やはり生粋の日本人である私には理解しがたい感情ではあるが、パレスチナと世話になっているイスラエルとの狭間で揺れる母親の苦悩を感じ辛かった。
しかし現在進行形で争いが続く中で、敵国においてひとつの尊い命を救おうと奔走する人もいるのだと、当然のようで当然ではない気がしていたためなんだか不思議な気持ちになった。
また、休日だと言って軍服を身につけたまま敵国の兵士が訪れてきたり、というのは本当に戦争が身近でないからこそなのか、とても違和感がある。
解決するのは困難極まりないことは理解しつつも、"尊い"命を1つでもすくえるよう、早く落ち着くことを切に願う。
Risa

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