まこ

ダークナイトのまこのレビュー・感想・評価

ダークナイト(2008年製作の映画)
4.0
細かい描写にそれぞれの見せ場、
すべてが計算されたストーリーに
役者陣全員の渾身の演技。
バットマンというキャラクターに
人間味と深みをあたえ
ジョーカーに底知れぬ恐ろしさをくわえた
クリストファー・ノーラン監督の手腕、
こんなおもしろいバットマンは初めてだ!!

中でも、中盤、
バットマンとジョーカーの取調室での
やりとりのシーン。
ボコボコにされながらも、
楽しくて仕方ないというあの笑い方に
ゾッとしたし、ただひたすらに欲望に
忠実に動いたジョーカーの底知れぬ
悪が本当に怖かった。
というところからみても、
やはりヒース・レジャーの
狂気の演技無くしては
このバットマンは語れない!
歴代の名優が演じてきたジョーカーに
引けを取らない見事な怪演だった。
バットマン役のクリスチャン・ベールも
街を守るために自分の感情、愛する人、
すべてを捨てたはずだった
ブルースの苦悩を見事に体現していたし
デントを演じるアーロン・エッカートの光と闇の表現には目を見張った。

キャラクターがすでに出来上がってる
物語を自分なりに解釈し、新たな物語を
作るって本当に難しいことだと思うけれど
あえてキャラクター名をタイトルに入れず
新たなダークヒーローとして
生まれ変わらせたノーラン監督に
拍手を送りたい☺️👏👏
まこ

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