魅力はやっぱりヒースレジャー演じるジョーカーですよね。ダークナイトで初登場なのにバットマンやゴードン、ハービーデントなどの他の濃いキャラクターを食い尽くして見事主役の座を勝ち取っていました。
ものすごい存在感と狂気でしたね。外見も中身もやることも全部衝撃的すぎるんですよ。そんなキャラクターって中々いないですし、主役じゃない立場のキャラで考えたらなおさらです。
ジョーカーってなにが目的なんだろう?ってすごく考えましたが、結局分からないですよね。動機がないんですよ。だからこそあそこまで圧倒的な恐怖を出せたんですよね。
ジョーカーのセリフで1番印象的だったのが「バットマンと俺はお互いがお互いを必要としている」っていう感じのやつです。
どっちかがいなくなったらどっちかの存在意義は無くなってしまうっていう意味なんですが、これは本当に納得させられました。
バットマンのやることは表状は人助けだから善だけど、実際は悪を必要とする悪のヒーローなんですよ。
特にこのダークナイトではバットマンの悪の要素がかなり強く描かれていたと思います。それは多分ジョーカーとハービーデントの登場が大きかったんだと思います。
本作はジョーカー、バットマン、ハービーデント。この三人の関係がすごくバランス良く描かれているんですよね。
ハービーデントは途中ツーフェイスとなって悪に手を染めますが、その時にわざわざコインの裏表を使ったのも悪と善(バットマンとジョーカー)の違いをよりはっきりと表現するための演出だったんじゃないかなと思います。(ツーフェイスもそうですが)
ジョーカーだけで登場させても素晴らしい作品だったに違いないダークナイトにわざわざハービーデントを登場させたことによって、バットマンとジョーカーの対立をより引き立たせる感じになってるのが素晴らしいです。
それとね、この映画は従来のヒーロー映画のヒロイン概念も覆しています。どう覆しているかネタバレになるので言えませんが…
こんなそんなで好きなシーンありすぎるんですが、結局1番好きなのはラストですかね。衝撃的というか、今までの展開が全部活きてくる終わり方なんですよね。ダークナイトの意味もそこで分かりますし。
こんなに初めから終わりまで素晴らしくて、奥も深くて、出演者の演技も素晴らしい映画はないです。
多分ずっと僕のNo.1映画です。