ベンジャミンミン

ダークナイトのベンジャミンミンのレビュー・感想・評価

ダークナイト(2008年製作の映画)
4.2
久々の二回目。何かとファンもアンチもいるノーランの代表作。色々と言われているように確かに欠点もある映画ではある。船のやつは条件が緩いと思うし(両方とも押さなければ危害はない)、そもそもあれは劇中で唯一ジョーカーに勝利した場面なんだからもっと深く描いても良かったと思う。それからハービーデント。彼のトゥーフェイス化には感情移入できなければならないはずだがそれがそこまでうまくいってないと思う。なんかよく分からない理屈でジョーカーに言いくるめられてたけど、どう考えてもジョーカーが計画してるし(というかジョーカーは全部綿密に計画を立てている)、どう考えてもゴードン警部は悪くない(少なくともジョーカーよりは)。しかも長年連れ添ってる奥さん+子供と、テメェの最近できた恋人を同格に扱うこと自体おこがましいわ、とも思う。
それでも、テーマをセリフで言わせちゃうくらいに大々的に打ち出している映画は個人的に好きだし、てか記憶を題材にしただけのノーラン作品(それはそれで面白いことには面白いのだが)に比べればとても素直な映画だと思う。