ブルーススターキラー

ダークナイトのブルーススターキラーのレビュー・感想・評価

ダークナイト(2008年製作の映画)
4.4
・再投稿・
[ダークナイト]は今までのヒーロー映画とは違い完全なる犯罪映画として完璧な作品だ。クリストファー・ノーランによる今作は、前作[バットマン ビギンズ]の面白さを受け継ぎつつ、善悪について考えさせられる作品だ。ノーラン兄弟によって考え込まれたストーリーの中で観客に[正義とは何か?]という疑問を突きつけてくる。それは、[ダークナイト]の最大のクライマックスでもある、フェリーのシーンである。そして、ブルース·ウェインとハービー·デント、ジム·ゴードンの3人の正義とジョーカーの正義はそれぞれ全く違うものである。そのため、彼らが間違っているとも言いづらい。そういう点でもキャラクター一人ひとりに哲学の要素を上手く取り入れている作品が[ダークナイト]である。今作は、間違いなくアメリカ映画の最高傑作といえるだろう。