預言についての映画。そこに石油がある。そこに血がある。
これについては松井宏さんの書いてるの読めばいい。すげえ文章だ。
「プレインヴューという男が生きるのはこのシステムだ。別の場所、別の日時、別の腹から生まれたかもしれない自分が亡霊のように目の前に現れるとき、彼は戦慄とともにそれを実感するだろう。ふたつの同じもの、分身。つまりこのシステムは分身を生み出しら分身はこのフィルムに棲み憑く。「プレインヴューはプレインヴューである」というそのなかに分身は棲み憑いており、「石油はそこにある」というなかに分身は棲み憑いているのだ。別のヴァージョンの出来事はありえない、ただ出来事は分身を持っているだけだ。」（nobody 27号、2008年）
そして映画はプレインヴューの「I’m finished 」という呟きで終わる
