ゼア・ウィル・ビー・ブラッドの作品情報・感想・評価

「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」に投稿された感想・評価

外の常識が通用しない感じの福音派の悪魔祓いが印象的でした。頬をばちばち叩くシーンは私情がはいっているのでは、と思い笑いそうになった。好みではなかったのか、全体的に冗長的に感じた。家族を売ってまで利己的になることで得るものって何?
manuca

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4.0
たった160分で。主人公の「始まり」から「終わり」までをこんなに濃密に描けるなんて。この監督すごい。成功の先に歪んだ未来を想い描く主人公。主人公に対峙する俗にまみれた宗教家。ダニエル・デイ・ルイスとポール・ダノの演技が素晴らしかった。妥協のないロケーションも美しい。とても良い作品でした。
gah

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4.5
福音派の宣教師(カルトとかではないし健全な宗教のはずなんだけど、どうにも胡散臭い)と、そういう欺瞞が許せない金と欲に忠実な石油王っていう構図が最後の最後に爆発して見終わったあと呆然となってしまった。ジョニーグリーンウッドの音楽が素晴らしいアクセント。
いろんな怖さが詰まってる……
宗教や執着心や;…

お前のミルクシェイクまで飲んでしまう
お前のミルクシェイクまで飲んじまう
全部飲んじまったぞ!!!

セリフだけなら可愛いのに
もう、このセリフこわい。
ラストは好き…やっとスッキリした

「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」観ました。


なんというかかんというか、いやはやもうこれは革新的にサイコの領域で、平々凡々な常人のぼくには到底ついていけないレベルの世界でした。悪魔に取り憑かれているとしか言いようがない。

ダニエル・デイ=ルイスの怪演は正にこの映画の髄である石油そのもので、ドロドロに黒濁した流動体。留まれば腐り、流れればガス臭い。

いやはや、恐かったなー。。。


や、でもですね、彼の静かな恐さの片隅になんとも言えない孤独や哀愁を孕んだ物哀しさがチラチラ見え隠れしてるんですよ 。空虚さ、儚さ。人間味がある、とかじゃ決してないんだけど、でも圧倒的な悪じゃない感じに少しだけ、肩を寄せてしまってる自分がいたりいなかったり。。


作品としては、前半はゆっくりとしたテンポで進みます。セリフもそれほど多くなく、確かめるように進みます。それはまるで油井を採掘するときのように。

そして開始から丁度1時間後辺りから俄然面白くなっていきました。ゴゴゴゴゴと地が鳴り揺れ、物凄い勢いでガスが噴き出したかのように。(や、実際ガスが噴き出すんですが笑)

あとはそこからはもう、、、野となれ山となれですよ。掘り当てた底の見えない闇に、ただひたすら堕ちていくだけです。。


善と悪の二極を通して、執着する事への愚かさを、欲に憑かれることの滑稽さをまじまじと見せつけられたような、哀しい物語でした。

この「欲に憑かれる」っていうのがまたね、ただ単に富を得たいってだけじゃないところの妙ってやつなんですよねえ〜。

いやはや〜(๑´ㅂ`๑)


同じじゃないけど彼と重なる曲を思いだしました。

「Sir Destiny 俺の夢ってなんだったけ 何がここまで俺を動かしてたんだっけ。」

Ever Lasting Lieより
slop

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5.0
観た後にミルクシェイクと時計じかけのオレンジを欲する🍊🍼

善か悪の二項対立をブチ破るスケール
食パン

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2.0
この映画は絶対にもう一度観ないと気がすまない。とりあえずPTAの新作観に行くことは決定した。ダニエル・デイ=ルイスが引退すると聞いて悲しくなって堪らず借りて来たのだが、もう凄まじい演技。カメラさえ回っていれば人でも本気で殺しそうな気魄。プレインビューという男はどういう人物なのか、2時間半彼の芝居を観てもその内面に迫ることは殆ど不可能に近い。吹替の壤晴彦さんも原語版よりグラデーションが薄い一辺倒な演技?で、観客に容易に共感させない雰囲気あり。

本来、演出や音楽の臨場感によって浮き上がる主人公のただならぬ狂気や生き様に圧倒されるところが、この映画の最大の魅力なのだろうけど、どうしても僕は、演劇を少しかじってしまったせいか、俳優目線や演出家目線で観てしまい(それが原因かどうかも定かではないが)、辻褄が合わない人物像や向かう先が予測できないストーリーに困惑して快感を得られないままエンドロールを迎えてしまった。

彼は日本で言うところの、九州男児、『花子とアン』で吉田鋼太郎が演じた炭鉱夫、嘉納伝助とかになるのかも。いやちょっと違いますね。やっぱPTAは観客が(てか私が)置いてけぼりになりがちな監督。面白いのは分かっているが、自分に嘘つきたくないので低めの点数で。とにかく『ファントム・スレッド』行きたくなった!!
K2

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4.5
"I drink your milkshake !"

冒頭の石油採掘のシーンから溢れ出る緊張感に食い入る。

PTAの最新作『ファントム・スレッド』を最後に俳優引退を公言する隠れた最高の名優ダニエル・デイ=ルイスの演技を堪能。ラストにやっとポールダノに面と向かって食ってかかるシーンは長年のストレス大爆発の超名シーン。中盤に屈辱的な洗礼を受け終わった瞬間に"Pipeline !"って言ってしまうシーンも最高。

マックで"I drink your milkshake !"ごっこやりたい。
この映画は「ゴッドファーザーパート2」を想起させる映画だ。基本的なプロット。アメリカという国への皮肉が混じったテーマ。そして役者の凄まじい演技の妙。ロバートデニーロがメソッド演技を存分に発揮し、アルパチーノが心が死にゆく男を演じたが、ある意味本作のダニエル・デイ=ルイスは2人を合わせた様な、文字通りの怪演を見せてくれる。それに対峙するポールダノも負けじと叫びまくる。映画自体のテンポはゆっくりの筈なのに、所々挟み込まれるエクストリームな見せ場のおかげであっという間に時が過ぎる。その中でも''I drink your milkshake!" は人生でいつか声に出して相手に言ってみたい英文だ。タイトル通り、「いつか血が流れる」まさにその瞬間、映画史上に残るクライマックスの後に残るのは、果てしない虚無のみ。"Im finished"
この言葉に何を感じるか。それは観客次第。身震いする大傑作。
とく

とくの感想・評価

4.5
画から溢れる重厚感を満喫。ダニエル・デイ=ルイス演じる孤独な主人公の切なさに魅せられた。
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