つん

ボビー・フィッシャーを探してのつんのレビュー・感想・評価

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アメリカ人がっていうより、このお父さんが、なのかも知れないけど、負けるかもしれないと子供が怯えている時に「お前は負けない」と言い切るのが無責任な言葉で嫌いだなと思う。
国民性なのかな?わたしは「負けることもある、負けてもいい」って言ってあげて欲しくなる。
厄介なモンスター教育パパが、子供のためと言いながら、自分の虚栄心を満足させている典型的な例ですね。
本人の良いところを伸ばすのではなく、自分のやり方に無理やり矯正する。
母親はつねに現状を客観視できてて、余裕のある大人っていいなぁと思いますね。

一つのものを極めようとしたり、その周りにいる人は、あまりにも自分が没頭しているものだけを神聖視する傾向がありすぎる。
他にも大切で必要なものがある。
人間性を落としてまで掴まなくても良いものがある。

自己評価が高すぎて他を見下すようになるなら凡人でいい。
フェアな考え方ができなくなるなら、何かを極めなくても良い。と思ってしまいます。

この映画の中では少年が1番成熟した精神で、勝つ時にも相手に逃げ場を作ってあげて、決して追い詰めない勝ち方。
汚いことしなきゃ、どの世界でもトップにはいけないと言うけど、
本当に強い人は優しい。が真実でありますように。
つん

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