ボビー・フィッシャーを探しての作品情報・感想・評価・動画配信

「ボビー・フィッシャーを探して」に投稿された感想・評価

lente

lenteの感想・評価

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物語として描かれる
無垢(イノセント)の本質にあるもの
1/6

ボビー・フィッシャーを今の日本に置き換えてみるなら、たとえばイチローや大谷翔平に近いと言っても良いように思います。チェス大国であるソ連との戦いを制して初めて優勝したボビー・フィッシャーは、ベースボール大国であるアメリカで新記録を作る彼らに等しかった。

彼自身については『完全なるチェックメイト』(トビー・マグワイア主演, 2014年)に主人公として描かれており、併せて観るとたいへん味わい深く感じられました(人格的にも優れているイチローや大谷翔平に対して、ボビー・フィッシャーはかなり破綻した性格だったのですが)。

そのボビー・フィッシャー(イチローや大谷翔平)と同じくらいの才能を見出された少年が、この映画の主人公ということになります。

GIFT(才能)によってGUILTY(罪)を負わされることを、このきれいな少年は知っていた。GIFTをまたぐように、彼はその手前にあったINNOCENT(無垢)とその先にあるGUILTYを味わうことになる。ボビー・フィッシャーの偉大さは透徹したINNOCENTにあった。そのことが両作品を観るとよく伝わってきます。心の痛みを知っているからこそ、この少年は皮肉にもGUILTYを背負っていくことになります。

旧約聖書に描かれる『創世記』のアダムとイブの話もそういう構図になっています。GIFT(知恵の実)をまたぐように、その手前にあったINNOCENT(無垢)とその先に待っていたGUILTY(罪)の味を、人類初の夫婦は味わうことになります。GIFTをつかむことではじめて知ったGUILTYの味。

タイトルの『ボビー・フィッシャーを探して』が意味するものは、周囲にとってはボビー・フィッシャーのようなGIFT(を探して)ということになりますが、少年の内的世界では彼のようなINNOCENT(を探して)ということになります。僕の目にはそういう相反性が描かれているように感じられます。

そのためこの映画の味わいは、才能を持った少年が迷いを乗り越えて愛や成功を手にしていくサクセス・ストーリーにではなく、与えられたGIFTによってINNOCENTの楽園からGUILTYの世界へと追放される失楽園性にこそあります。無垢のなかに生きていた透明感のある少年が、勝つたびにひとつひとつ罪を重ねていく。INNOCENTでいられるのは公園での早指しのときだけ。つまりGIFT(才能)の話ではあっても、GENIUS(天才)の話にはなっていません。

そういう意味ではこの物語は僕たち全員の話でもあるように思います。生きているということは、社会的立場や年齢を超えてすべてGIFT(贈り物であり才能でもある)に他ならないからです。GIFTは選べない。だからこそ自らの意思によってINNOCENTを失っていくほかにGUILTYと和解する道はない。どれほど「INNOCENT MOVE(汚れなき一手)」のようなものを求めていったとしても、行き着く先はチェックメイトという罪の袋小路でしかないからです。

ラストであの青い目が見ていたのはそういうGUILTYの風景だったように思えてなりませんし、この映画の本質はそのアイロニー(相反性)を透明に見つめる眼差しにこそあるはずです。もちろん彼が父親からの愛と承認を求めていたにすぎないという側面も車の両輪のように描かれてはいるのですが、人が社会性をもって生きていくときには必ずGUILTYを通過するその原罪性が描かれているからこそ、有意味に響く内容になっているように思います。

やや近い内容の作品として『gifted/ギフテッド』(マーク・ウェブ監督, 2017年)が思い浮かびますが、あの少女はGUILTYを自覚しないままINNOCENTのなかにいるように感じます。魅力的な役者に対して、物語が力を持っていないのはそのためだろうと僕には思えてなりません。
チェスの才能がある息子をチャンピオンにしようとする父親。
親子の気持ちに差ができた時の苦悩、伝わってきた。
ジョシュの瞳がキラキラしてました
実在のチェスの神童を描いた作品。
主役の男の子の吸い込まれそうな瞳が印象的で、本当にこんなルックスなのかな?と思って調べてみたところ、キアヌリーブス似のイケメンさんでした。
中国拳法家として太極拳世界大会優勝だと。振り幅エグくね。
好きなことはのびのびやらないとね。結果そのほうが上手くいくことが多いんだけど、なかなか現実は難しい。好きなことに夢中になれるのは幸せなことなんだけど…
子役の子がかわいかった。

7歳のチェスの天才少年と、その才能を信じて心血を注いで育てた父親の姿を描く。

7歳のジョシュは、チェスにかけては天才的な才能を持っていた。公園のストリートチェスの名手ヴィニーも、少年の特異な才能に目を見張る。父親のフレッドは、息子の才能に驚き、70年代にアメリカ人で初めての世界チャンピオンとなった天才プレーヤー、ボビー・フィッシャーに匹敵するものと信じる。

チェスシーンが凄い。
coharu

coharuの感想・評価

5.0
大好きな映画。
特別に大きな動きがあるわけじゃないんだけどすごく残る。
子どもバージョンのグッドウィルハンティングって感じ。子ども目線で進行する分、むしろストーリーはこっちの方が奥深いし、子どもの居る親とかは気づきもありそう。主演の子が可愛すぎてそれだけでも見る価値あり。笑
ジョシュが可愛くてほんとに良い子だったね!チェスはやったことないし、ルールも全然分かんないんだけど楽しめた!両親がジョシュの味方で良かったし、何事も楽しんでやるのが1番だよね、やっぱり子育てって難しいんだろうなあ。

このレビューはネタバレを含みます

純粋で優しいジョシュを観てるだけで心温まりました。

父親の立場でもし自分の子供が天才だと分かったら強引になってしまったりもするのかなーとも思ったけど、それでも心を入れ替えた父ちゃんは立派でした。
そして母ちゃんは偉大すぎた。これぞ不動の愛。

全子育てパパママに観せたい映画。
じゃぱ

じゃぱの感想・評価

3.8
66
チェスの話よりも、子育ての話。子どもの良さを引き伸ばすって難しいなぁ。
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