◆あらすじ◆
高校生のドニー・ダーコは精神的に不安定で医師の治療を受けていた。
ある晩、彼は銀色のウサギから世界の終わりを告げられる。朝、目を覚ますとゴルフ場におり、自宅の自室には飛行機のエンジンが落下して崩壊していた。その日からドニーの前に度々、ウサギが現れ、不思議なことが起こり始める。
◆感想◆
高校生のドニー・ダーコが銀色のウサギとの邂逅の後、虚実不明の不思議な出来事に遭遇し続けるストーリーとなっており、彼が精神的に不安定であることが設定として明らかになっているため、各シーンの虚実が観ている側に分からず、懐疑的な姿勢のまま、最後まで観ることになる作品となっています。
ドニー・ダーコ（ジェイク・ギレンホール）は元々の性格もかなり変わっていて、理屈に合わないことに対して相手を徹底的に抗う姿が印象的でした。これが病気なのか彼の本質なのか分かりませんが、彼を言動を観ているだけでも面白いです。
ドニーの前に不気味なウサギの着ぐるみが現れて、世界の終わりを告げます。このシーンだけでは何も分からないのですが、本作はそこからタイムリミットまでの時間を明示して描かれていくので、時間が経過するごとに何が起こるのかと興味をそそるものになっていて、面白かったです。
一方、起こる出来事については正直、意味はよく分かりませんでした。世界の終わりが近づくこととドニーの周囲で起こる出来事との関連性は謎のまま私は終わってしまいました。タイム・トラベルの話やダンスの話などなぜこれが描かれているのかは分からないのですが、ドニーという特異な人物の周りで異常なことが起こるだけで十分面白かったです。
ストーリー自体はさっぱり分かりませんでしたが、なかなか面白かったと思います。ジェイク・ギレンホールは若い頃から精神的におかしい人の演技が巧かったことが分かる作品でした。
鑑賞日：2023年12月14日
鑑賞方法：CS ザ・シネマ
（録画日：2022年12月11日）
