2024/02/18鑑賞。
「子どもは親の行くところに行くんだ」
昔の映画って何回見ても分かりづらそうとか敷居高そうとかいう印象が拭えないんやけど、
コメディ要素もしっかりあったり、
登場人物に向けたセリフが別の登場人物に刺さる分かりやすいシーンがあったり
サスペンス的な展開があったりなど、
すごく見やすかった。
修がどっちに遠慮しようか迷ったり
そもそも遠慮をしようか迷ったり
そういう子どもに色々な葛藤を生ませるシーンが印象的だった。
母から娘、継母から子と
親が子に課すものが生む束縛が多層的に描かれ
全ての皺寄せを受ける子、修。
犬を捨てるのは継母の希望であったけど
色々な皺寄せを受けた修が、自分は縛りたくないと犬を自由にしたという風にも感じた。
ぬるっと存在して気づいたらぬるっと登場しなくなる笠智衆が味わい深い。
映画館で見れたことで、見てる人の中で笑いが生まれたりしててすごくいい体験だった。
ルンペンって言葉を普通に使うシーンに
当時の雰囲気を感じた。