No.3665
1より全然こっちのほうが好き。
タカ・タナカを演じる石橋貴明。1994年の公開当時でまだ33歳、レギュラー番組を何本も抱えていた頃だから、全盛期と言っていいかもしれない時期。
彼がそもそも背が高くて(182センチ)、野球経験もあることから、
大男たちに交じっても全然見劣りがしないし、
「異国からやってきた、意思のはっきりしない、英語の話せない日本人」というテンプレ役柄ではなく、
ちゃんと「自己主張する一野球選手」として描かれているのがとても好感が持てる。
=======================
本作は1994年の公開だから、まだ野茂やイチローがアメリカへわたる前で、実質まだ誰もアメリカ人は「日本人メジャーリーガー」を目にしていない時期。
タカ・タナカの描写は、その後の日本人選手たちの活躍を暗示するような内容である。
(厳密には村上雅則さんがメジャー第1号だけど、彼が在籍していたのは1964~65と古く、野茂やイチローのような「鳴り物入りの入団」とは違う)