こたろう

半次郎のこたろうのレビュー・感想・評価

半次郎(2010年製作の映画)
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動乱の幕末、薩摩藩。

貧しい下級武士の中村半次郎。
若い侍たちの中心的存在である西郷吉之助に直訴し、一緒に上京する。

上京すると、人柄と剣の腕前が評判となり、半次郎の名前はたちまち世間に知れ渡る。
仲間たちからも慕われ、次々と交友関係を広げていく。

幕府軍との戦い。劣勢からの大逆転。薩摩軍は勝利する。
明治新政府が樹立されると、陸軍少将にまで上りつめる 半次郎。

しかし、明治新政府での有力者たちの腐敗ぶりは目を覆うばかり。
やがて、権力闘争に敗れた西郷とともに、半次郎は薩摩に帰っていく。

その頃、近代化を急ぐ新政府は不平を抱く士族を弾圧。
不満を爆発させる薩摩の青年たち。
彼らを見捨てることができず、半次郎は西郷を担ぎ出して反政府の旗を掲げる。
薩摩の不利は明らかだった・・・。


『最後の忠臣蔵』と迷い、こちらをチョイス。

訛りがきつく、字幕が欲しいぐらい。
西郷さんの位置付けが イマイチ わかんない。(無知なもので・・・。)
何故にそんなに慕われていたのだろう・・・。
もうちょっと事前に 勉強してから観るべきだったかもしれない。

最後の内紛、西南戦争。
時代は 明治に移り変わっても、武士は存在したんだなぁ・・・。なんて、改めて思う。
戦闘シーンが かなり激しく、目を覆いたくなった。

「たとえ戦に負けても、犠牲を払うても、捨てちゃならんもんがある」
完全なる 負け戦にも 立ち向かっていく・・・。
かなり 切なく、やりきれない思いでいっぱいになった。

作品の最後に、

道しるべを持たない 若者たち
そして
道しるべになれない 大人たちに
この「半次郎」を届けます

            榎木孝明

と メッセージがあり、更に凹んだ。

全てを踏まえて、もう一度観るべきかもしれないけど、
勇気が出ないな・・・。