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勇気ある追跡のTMYのレビュー・感想・評価

勇気ある追跡(1969年製作の映画)
4.3
ならず者に父親を殺された利発な少女マティは、連邦保安官補とテキサスレンジャーを引き連れて、父親の仇を討つ旅に出る。ヘンリー・ハサウェイのリズミカルでカラッとした演出と脚本がバッチリ合った傑作西部劇。

アイパッチを付けて登場する連邦保安官補が俺たちの親父、ジョン・ウェイン。馬の手綱を歯で食いしばりながら、左手でリボルバー、右手でウィンチェスターを振り回すクライマックスの決闘が最高にカッコいい。

ちなみに私は、コーエン兄弟によってリメイクされた「トゥルー・グリット」はあまり評価していません。ロジャー・ディーキンスの撮影は見事だと思いますが、喪失感が物語に影を落とすマカロニ以後の影響が好きではありません。また、ジェフ・ブリッジスは好演していますが、やっぱりウィンチェスターをぶんぶん振り回すジョン・ウェインのカッコよさに、あー楽しい!という映画を観て喜ぶカタルシス的な何かを求めているのだと思います。
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