勇気ある追跡の作品情報・感想・評価

「勇気ある追跡」に投稿された感想・評価

TheDude

TheDudeの感想・評価

4.4
コーエン兄弟版を見る前にオリジナルを
男二人と少女の古き良きウェスタン映画

原題のTrue Grit
眼帯のルースターの事かと思えば、主演3人すべてに当てはまってた!ラビーフに関してはネタバレを避けないといけないかな

今作で一番語りたいのは主人公のマティ・ロス。
父親の仇を望む彼女。大人の男の任せればいいところ無理矢理付いてくるあの足手まとい。典型的な嫌われキャラだなぁ…と思っていたけど、見ているうちにドンドン好きになりました。小生意気な態度で子供の可愛らしい面を見せたかと思うと、次の場面ではまさにgritを見せつけ信念に向かって突き進む強さを持ったキャラへと。
みなさん必ず応援したくなると思います。

3人の時には反発し時には寄り合う姿が楽しくてとても面白かったです!!
kuronori

kuronoriの感想・評価

3.5
「トゥルー・グリッド」公開当時原作本が出てたので購入して読みました。
本作と「トゥルー・グリッド」と原作の関係は…。
台詞やストーリー展開(ラストを除く)は、「勇気ある追跡」の方が原作に忠実。
ビジュアルやダークな雰囲気は、「トゥルー・グリッド」の方が原作に忠実。
ラストの展開は、「トゥルー・グリッド」の方が原作に忠実。
ルースター・コグバーンやマティのキャラクターも、「トゥルー・グリッド」の方が原作に近い。
というわけで「勇気ある追跡」の若干のペーソスを含む明るい雰囲気はヘンリー・ハサウェイの仕事なのだと思います。

ここからは、なんの根拠もない勝手な思いを少々。
やはり原作と「トゥルー・グリッド」は罪と罰の物語なのだと思います。美術的に暗いイメージになっているのは、血の贖罪を求める少女の主観的な視点を反映しているのだと。で、血の贖罪を求めた主人公には当然何らかの応報があるわけで、ラストはああいった形になるのが納得いきます。

では「勇気ある追跡」はどうなのか。
罪と罰の話ではないと思います。この一見してスタンダードな旧態依然としたように見える西部劇の特徴は、それまでに無いヒロイン像です。
それ以前の西部劇映画でもカラミティ・ジェーンとかビッグノーズ・ケイトとか女性の無法者は取り上げられています。
しかし、本作のマティは父の牧場で会計を担当していた一般人です。この一般女性が圧倒的な男社会の中で、いかにして目的を遂げるか、という視点で作られたのが本作で、この映画の裏テーマは「女性の社会進出」なのではないかと私は思います。
マティは、このスタンダードな西部劇の世界に現れた「異物」です。衣装もショートカットにキュロットスカートといった時代にそぐわないものです。演出的にも客観的に描写されており、その言動が観客になんとなく場違いでコミカルな印象をもたれるように意図されています。実はこの目線は、製作当時の社会に進出してきた女性を男達から見た目線なのだと思います。
1969年といえば第二次フェミニズム運動であるウーマン・リブの最中で、マティを演じたキム・ダービーもその運動家です。このキム・ダービーをキャスティングする時点で、意図は明白だと思います。
当時の社会進出を目指す米国の女性達にとっては、男達に嘲笑されたり揶揄されたり置いてきぼりにされたりしながらも、自らの能力のありったけを動員して、力が全ての男社会にくらいついていくマティの不恰好な姿は「あるある」だったのではないでしょうか。
本当のトゥルー・グリッドを持っているのは誰か?本作において明らかにそれは主にマティのことを指しています。
で、そういった裏テーマのもとに本作が作られているとすれば、原作のラストをもってくるわけにはいきません。もし、女性の社会進出を描いて、原作どおりのラストをもってくれば、「女のくせにでしゃばるとひどい目にあうぞ」という、とんでもない映画になってしまうからです。
仲間としてお互いに認めあう関係になる。本作の結末としてこれ以上のものはあり得ないと思います。

もうひとつ気になるのは、ジョン・ウェインの演技についてです。
個人的に、デュークには3パターンの演技があると思ってまして、ルースターは初めての3パターン目の演技なのではないかということです。
基本のタイプは、豪快だったり上からな感じだったりする癖に、ふとした時に「シャイで寡黙で不器用な下地」が見え隠れするタイプです。「駅馬車」「アパッチ砦」「黄色いリボン」「リオ・ブラボー」「静かなる男」「ハタリ!」「ラスト・シューティスト」等々、主な作品は大抵このタイプで、このタイプの究極が「リバティ・バランスを射った男」です。
第2のタイプが、ハワード・ホークス監督が「赤い河」で引き出した、執念にとりつかれて善悪も超越してしまっているダークヒーロー的な演技です。「赤い河」を観たジョン・フォード監督が「あの木偶の坊に演技が出来るとは思わなかった。」と言ったとか。そのフォード監督も「捜索者」でこのタイプを撮ってます。
そして3番目のタイプ。ルースターとはもちろん雄鶏のことです。クッカドゥードゥルドゥーです。このけたたましく饒舌で酔っぱらいで自慢の多いいい加減親父。なんとなくいつものジョン・ウェインのような印象をもってしまうのですが、よく考えてみると、こんなタイプはそれまでやったこと無いんじゃないでしょうか?新入女性社員の天敵の窓際親父みたいな。もしかして、リアルタイムで順番に見ていたら、日本映画で例えると、高倉健が酔っぱらいのお喋り親父の役をやるくらいのインパクトがあったのではないのだろうか?と考えてしまうのであります。

因みに、クライマックスの一対四の馬上の対決に原作のルースターは「トゥルー・グリッド」と同じく二挺拳銃でのぞみます。
右手に持つのが、ウィンチェスターM92カービンのループレバーカスタムになるのは、もちろんデュークスペシャルです。
外は雨

外は雨の感想・評価

3.3
コーエン兄弟の「トゥルー・グリッド」のオリジナル。リマスターされてるのか、めっちゃ綺麗だった。父親の仇を自ら探す帳簿係の女の子が生意気かっわいいなぁ。ジョン・ウェインはちょっとお年でもっさりですが今作でアカデミー賞を受賞。コーエン兄弟の方に軍配かな。
drgns

drgnsの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

マティの行動力とコグバーンの男っぷりに何故だか紅の豚を思い出しました。
私が雇ってるのよ!お金返しなさいよ!みたいな台詞はとてもアメリカ的だけど笑

教訓:捕まえた敵はちゃんと縛ろう!
のん

のんの感想・評価

3.6

コーエン兄弟の『トゥルー・グリット』のリメイク元。

本作でも、口も勇気も知恵も達者な少女が良いですね。悪役が良い(ロバート・デュバル他)。ジョン・ウェインののっそりしたガンアクションはいただけないけれど、さすがに面白い。音楽も良い。
MiYA

MiYAの感想・評価

3.3
父親のかたき討ちをするという単純な話型ですが、この手の西部劇にありがちで、いろいろ道草を食っていて敵討ちに一直線に向かわないのがなんとももどかしい。憎き敵に出会ってからも、ぐずぐずしている。

そんなもどかしい展開の中で、瀕死のテキサス・レンジャーが2人を救出するシーンが熱かったです。「彼には2度助けられた。一度は死んだ後で」のセリフには泣いた。ジョン・ウェインが颯爽と去っていくラストシーンもかっこよかったです。

本作のリメイクである「トゥルー・グリット」は、幼いヘイリー・スタインフェルドの度胸のすわった姿が印象的だったのですが、本作のヒロインはちょっと地味でしたね。
Catman

Catmanの感想・評価

5.0
『向こう見ずの男』に感心して同ヘンリー・ハサウェイ監督作品。
これまた凄く良い!賢くて口が達者で大人顔負けの勝気な少女と言う、普段なら割と苦手なタイプの主人公が逆に魅力的で嫌味を感じさせない。真っ直ぐで強い意志を持つ彼女を自然と応援したくなります。コグバーンもラビーフもステロタイプになりがちなキャラクターながら確かな個性と深みがある。若きロバート・デュバルが演じる敵役ペッパーにも単なる悪役に終わらない人間味がある。この監督の人物造形は好きだなぁ。コーエン版のしんみりと深く余韻を残すラストも良いけど、爽やかに終わる本作も良い。原作はどっちなんだろう。
オープニングからものの数分で物語のバックグラウンドを描き切る手際の鮮やかさ、美しい自然の風景をロングで捉えるリッチな映像、メリハリが効いたアクションの演出、慈しみが感じられる馬の描写、コルトウォーカーとウィンチェスターの存在感、作品全体を覆う優しさと清々しい空気、ハサウェイ監督の持ち味が存分に発揮された傑作です。巨匠エルマー・バーンスタインの音楽も良き。猫のプライス将軍がカワE
1969年の映画にしては雰囲気が些か古臭いけど(それ故に突然の指切りバイオレンスシーンは鮮烈)、それが大らかでクラシカルな本作の魅力なのかな。

イーストウッド信者の自分はウエスタンはマカロニから入ったので、厨房の頃から「ジョン・ウェインなんて邪道!」(逆だろ普通)と言う頓珍漢な偏見を持っていました。すみません。これからはハリウッド産の西部劇も勉強して行こうと思います。
池田

池田の感想・評価

3.5
前提としてストーリーが胸熱. 14歳の強気な娘が父の仇を眼帯の呑んだくれ保安官と正義感溢れるテキサス・レンジャーとで討ちにいく.
僕自身がジョン・ウェインの良さというのにまだ精通しておらず、かつ年代物でもあったせいか、コーエン版の方がやはり良く映ってしまった.
naocintosh

naocintoshの感想・評価

4.0
トゥルーグリットを見たことがあったので、内容は分かっていたけど、今見ても色あせない秀逸なストーリー。
エンディングが少し違ったけど、こちらのエンディングもなかなかよかった。
途中で地震が来てビビった。
粉雪

粉雪の感想・評価

3.5
ルースター コグバーン、再見!
こちらの方が先だったのですね。
「オレゴン魂」が続編で。
これは初見です。

老いたジョンウェイン演じる型破りな保安官と気の強い女のやり取りは、ホッコリして好きです。
特に今作は若い女の子が相手とあって、音楽も可愛らしく、しっかり者のヤングガールにジョンウェインはじめ、曲者のストローザーマーティンまで音をあげるのは見ていて楽しい。
雄大な景色も素晴らしく、疲れた時にはこういう映画が観たくなります。
ラストの去り方は流石にかっこいい。
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