こえだ

ゴーストワールドのこえだのレビュー・感想・評価

ゴーストワールド(2001年製作の映画)
5.0
超ぶっ刺さり映画でした。ただのおしゃれ映画じゃない。

私はイーニドほど社会不適合者ではないと自負している(悪くいえば気が弱い)のだけど、ほんと全部共感できた。俗に言う「イケてる」やつがダサく見えてたまらないのと、「ダサい」やつが最高にクールに見えたり、そしてそのダサいやつが評価されない世の中に腹が立ったり、、
そんな天邪鬼な部分がまんますぎて、今まで見てきた映画の中で好きなキャラクターランキング1位にランクインです。
本当に不器用すぎるよイーニド。

中高大学と、決められた環境にいるのはすごく嫌だけど、自由になったらそれはそれで苦しくなったりする。来年から社会に出る私にとっては、すごく親近感がありました。

イーニドがシーモアに「あなたはヒーローだよ」みたいなセリフを言ったシーン、思わず泣きそうでした。イーニド好きすぎる。


そして、「今は差別を隠すのが上手くなった」という言葉。制度や法律など「目に見える」部分での差別はなくなった(なくなりつつある)時代でも、SNSや日常では差別的な発言が溢れてる。この映画は私が生まれた年、2001年の映画ですが、2023年の今も同じことですね、悲しいことに。


最後の終わり方は、え、これで終わり?という感じで予想外でしたが、それがまたいい。
イーニドがこれからどんな経験をして、どんな感情を味わうのか。彼女を見ていたら私も頑張れそう。

あとスカヨハ美しすぎる。これが無名時代そして15歳!?嘘でしょという感じ。何をしてても絵になる彼女に釘付けです、、


とりあえずひねくれ者は全員見ろ!という映画
こえだ

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