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ゴーストワールドのmiaのレビュー・感想・評価

ゴーストワールド(2001年製作の映画)
4.2
ロス郊外の寂れた田舎町、
高校の卒業式でダルそうな
顔をしているイーニドとレベッカは
幼なじみの気が合う親友だ、

だるい街でだるい高校に入学し
やっと今日卒業したのである、

しばらくの間は就職も進学の
予定もない2人はこんな感じなので
お互いに親とも反りが合わず、

卒業したら部屋をシェアして
住む計画を立てている、
それが唯一2人のこれから起こる
一つ目のワクワクすることだ、

もう一つはというと、
最近いたずら半分で登録した
出逢い系サイトで出会った
冴えない中年男シーモア( #スティーヴブシェミ)への興味である、

彼は熱狂的なレコードコレクターで
他にも沢山のコレクターをしている、

いい大人が自分の趣味に
没頭して世間との繋がりも
なんとか繋いでいるような
いわゆる痛さ加減を彼女達は
最初2人で小馬鹿にするのだった、

だが、イーニドは彼と関わる中で
世間との繋がりを頑張って
わざわざ繋ぐ大人達より
よっぽど潔くてカッコイイと逆に
妙なフィーリングが合い
どんどん親しくなっていく、

そんな世間に反抗的で
人と違ったことをしないと
面白くない、普通なやつは平凡だ
と考える彼女の思考に共感しつつも
自立するため職を探し出した
レベッカはコーヒー店に務め出す、

2人は徐々に合う時間が減っていき
社会に向き合う時間が長くなるほど
2人の距離はどんどんギクシャク
していくが、、、 という感じです!

この映画パッケージの雰囲気で
ハッピーパワー全開の
ガールズムービーだと思い
借りるとあまりの意外さに
ビックリされることでしょう!

確かに青春ムービーの金字塔では
あるかもしれませんが
私の考えでは完全に大人向けの
青春ムービーだと思ってます!
甘酸っぱくて、苦しい恋愛や友情
が待ってるわけではないからですw

皆さん誰しも思春期に感じた
リアルな感情を可愛くPopに
包みながらも深くえぐり出している
作品なのです、

思春期に心の底で感じる
普通じゃつまらない、
私は皆とひと味違うんだ、
皆と違うことをしたいんだ
という感覚、
でもだからといって何が
自分のスペックなのかは分からず
突然先のことが不安になったり
他の友達はどんどん自分の
居場所を見つけているのに
置いてきぼりになった感覚

きっとみんな
そんな事を思いながらも
なんとか社会とぶつかり合って
自分の居場所を確立していく、

ですがイーニドは
社会との折り合いを見てヘコヘコ
するなら自分の意志を貫くという
女の子なのです、

だから世間と合わせようとしない、
言うなれば協調性がないのです、
それは彼女のヘアーやファッション
にも反映されています、

最初はそうすることが
オシャレだと感じるレベッカ、
ですがどんどん親友を
心配する立場になる繊細な
心の動きにも注目です!

それから大人なのに
映画やアニメに趣味を投じている
シーモアに関しては、w

とくに私や投稿を見ていただいてる
方には共感できるかもしれませんね!好きなものは大人だから
ということは関係ないと
思わせてくれますし、
誰に何を言われても
趣味を貫く姿勢は実に
共感できます!笑

ラストも賛否がありますが
きっとそれはその人自身で
受取り方は変わってくる
不思議な魅力を持った作品だと
思います♡
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