アンタレス

キング・コングのアンタレスのレビュー・感想・評価

キング・コング(1933年製作の映画)
3.2
映画監督であるデンハムは、女優候補のアンとスタッフ数名を引き連れ、ある孤島にたどり着いた。その島では、主であるコングに、処女を捧げる儀式を行っていたのだが、族長はアンに目をつけた。
生け贄にされたアンを助け出し、デンハム一行はニューヨークへ戻る。生け捕りにしたコングも引き連れて。

まず、目を引くのはコングの表情と仕草だ。この時代の作品を現代の人間が鑑賞すると、やはり技術的な問題でどうしても集中できないだろうと思う。だが、コングの豊かな表情と細かな仕草は、その技術的なギャップを埋めるのに大きな役割を果たしている。
ストーリーも単純ながら、無駄な部分はほとんど無く、ロストワールド等の平成以降の作品も、キングコングの強い影響を受けているのが見て取れる。
そういった意味では、革新的な作品であると言えるのではないだろうか。
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