静かなラストシーンが強烈に刺さる映画でした。
戦争を続ける人たち、それを傍観する人たちの未来を指し示してるラストではないでしょうか
「戦争は愚かだ」と誰もが分かっていながら戦争は無くならない、傍観者も動かない
僕ら愚かな人類の心には、もう誰にも除去できない地雷が埋まってるのかもしれません。
「除去不能それでも何かしなくては」
そんな監督のメッセージが伝わる良い映画でした。
『ノー・マンズ・ランド』が意図するのは、責任追及ではない。
悪いことをしたのが誰なのかを指摘する映画じゃないんだ。
僕が言いたいのは、あらゆる戦争に対して、異議を唱えるということだ。
あらゆる暴力に対する僕の意志表示なんだよ。
ダニス・タノヴィッチ