ラブラドール

すべて彼女のために/ラスト3デイズのラブラドールのレビュー・感想・評価

3.8
冤罪で刑務所に収監された最愛の妻を脱獄させ家族とともに海外逃亡を企てる姿を描いたフランスのヒューマンサスペンス作品。
フランス作品ということで、言語はフランス語なのですが内容はハリウッド作品のように緊迫感もあり楽しめる作品でした。

作品を観るきっかけは冤罪で捕まる妻役のダイアン・クルーガーです。
本作は2008年の作品ですが、この頃のダイアン・クルーガーは本当に綺麗です。
「トロイ」、「ナショナルトレジャー」、「親愛なるベートーベン」、「マリーアントワネットに別れをつげて」、「女は二度決断する」など彼女の出ている作品は結構観ているものの、この作品を観る機会はなく、今回やっと鑑賞することができました。
ドイツの女優さんですが、英語やドイツ語だけでなくフランス語もものすごく流暢です。

大学教員でもある夫が妻を助けるために脱獄を計画し実行していくというストーリーですが、計画の立て方、下準備、気持ちの変化などとてもスリリングで緊張感が最後まで続く内容でした。

とは言うものの、作品に既視感があり、調べてみたところハリウッド作品としてリメイクされていて、そちらを観たことがありました(苦笑)
ラッセル・クロウ&エリザベス・バンクスが共演の「スリー・デイズ」(2010年)。
今回鑑賞した作品がオリジナルですが、オリジナルの方が断然良かったです。

それにしても冤罪。本当にどうにかならないものかと思います。
犯罪検挙率が低いと犯罪は増えていくでしょうし、高くしようとするとそれだけ冤罪で検挙される人も増えていくでしょうし。
冤罪、あってはならない事だと思います。