このレビューはネタバレを含みます
まったく話にのれなかった
何というか、
子どもが大人として振る舞わざるを得ない環境に置かれていることとか、
自分が親をゆるさざるを得ないこととか、
どうしたって親に縋らざるを得ないこととかを感じてウッとなる
こんなのにウッとならずに「純粋な愛」と捉えられるのがふしぎ
自分は虐待をうけた子どもの言動を思い出した
(親は悪くないから責めないで、自分がいい子じゃないからこうなっているの、もっといい子になるから捨てないで、みたいな)
登場人物にたいしては、「そういう不器用で自分勝手な振る舞いはするべきではないけど、してしまう気持ちはわかる…」と感じることが多かった
ボクシングの試合で人が死ぬことについては、いやいやいやレフェリーの判断ミスじゃないの普通に防げた事故なのではと気になってまったく泣けなかった
「最後には必ず勝つ」ってのもそれはそれでうつくしいんだろうけど、
負けても特別でなくてもそれを受け入れてなお腐らず生きていく姿がみてみたかったなと、ものすごく個人的には思った