人喰いうなぎ

陰謀のセオリーの人喰いうなぎのレビュー・感想・評価

陰謀のセオリー(1997年製作の映画)
3.6
窓越しにジュリア・ロバーツをストーキングしていた狂人メル・ギブソンの日常は窓に写った虚像によって(2回も)ひっくり返り、陰謀が実在する世界はプールの水面越しの銃撃で決着が付けられる
ラスト馬と並走する車の窓ガラスは当然のように開けられる
一貫した演出プランだ

トラヴィス・ビックルの世紀末的解釈とも取れるが、そもそもヒッチコック的巻き込まれスリラーの主人公は視点を変えれば陰謀論にハマる人間に見えるし、観客が巻き込まれスリラーに乗っていく快感と陰謀論にハマる快感は似ているのではないかという際どい題材で作られている

つまり裏窓だね多分