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007/カジノ・ロワイヤルのRのレビュー・感想・評価

007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)
4.1
自宅テレビで1人で鑑賞。

殺しのライセンス「00」の称号を得たジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ「ドラゴンタトゥーの女」)はマイアミ国際空港の超大型旅客機の爆破計画を阻止したことから、この計画に絡んでいたル・シッフル(マッツ・ミケルセン「ヴァルハラ・ライジング)という男の存在を知る。
組織のボス、M(ジュディ・デンチ「マリーゴールドホテルで会いましょう」)から爆発を阻止され、大金を失い、テロ組織に返却する資金を取り戻そうとモンテネグロの「カジノ・ロワイヤル」にてル・シッフルがポーカーゲームに参加することを知ったボンドは監視役として呼ばれた金融活動部、ヴェスパー・リンド(エヴァ・グリーン「シン・シティ 復讐の女神」)と共にゲームに挑む。

※ネタバレしてます

「スペクター」ブルーレイ発売記念で鑑賞。

いやぁ、やっぱりコレ面白いわ。
なんだかんだダニエル・クレイグ版ボンドの中でこれが1番好き。

公開前は「金髪のボンド」として否定意見もあったクレイグ版ボンドが一気に確立した記念すべき第一作でもあるこの作品。

「スペクター」から遡って観ると、「00」になりたてで血気盛ん。

女性に対しても積極的でヴェスパーを始め、リゾートの受付嬢にまでもセクシーアピールしてるのはさすがだなと思った。

こうして観るといかにクレイグ版ボンドが「007」として成長していってるかがわかって二重に楽しめた。

そんな感じで後半はル・シッフルとの「カジノ・ロワイヤル」での直接対決に移る。

まず、なんといっても今作の敵役ル・シッフルが魅力的過ぎる!!

演じるのは近年活躍が目覚ましい、「北欧の至宝」ことマッツ・ミケルセン!!

確か、この作品でマッツのこと知ったんだけど、一度見たら忘れられない味のある顔をしてるよなぁ。

役柄的にも七三分けで片目に傷を負い、血液異常で血の涙を流すという個性の塊のようなこの役を見事に演じきったのだと思う。

そんで、やっぱカジノでポーカーをやりながらブラフでこめかみを押さえる仕草とかやっぱ絵になるよ、この男は。

ポーカーでクレイグと対決する様は、お互い濃い顔立ちとあって、この作品随一の見所!!

クレイグがライオンのような顔立ちに対してマッツは爬虫類のような顔立ちなので、もはや顔面サファリパークか!!

もう2人が相入れるだけでもうお腹いっぱい大満足だった!!

それだけでなく演技でも魅せるから益々引き込まれるわ〜。

ポーカーで敗北を喫して打ちひしがれてる様をあんなに自然体で表現できるクレイグにもう脱帽&爆笑!!

あと、終盤でル・シッフルによる痛々しい方法でのボンドへの拷問シーンがあるんだけど、これ最早ふざけてるよね笑?

もっと右!もっと右!
そこだ!そこだ!
ってル・シッフルも笑っちゃってるし、真面目に演技してるシリアスなシーンなのに最早コントのようで…あーーー面白えーーー!!

もうこの2人の演技&顔面合戦をずーと見ていたくなるくらい楽しい映画だった訳だけども、それと同時にまだ007を観たことがない人にとってもこの古き良きスパイ映画の入口として万人にお勧めできる素晴らしい映画だと思う。

個人的にはそれまで知らなかったクールでセクシーなボンド、それと華麗なるスパイの魅力に気付かせてくれた忘れられない1本。

最高の時間をありがとう!かっこいいぜ!!
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