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007/カジノ・ロワイヤルのnumaのレビュー・感想・評価

007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)
3.5
冒頭の爆弾魔との追いかけっこがすごい印象に残っている。爆弾魔との対比が。
壁の隙間とすり抜ける爆弾魔の後ろを、壁を壊して追っかけて来るボンド。
身体能力を生かして逃げていく爆弾魔を、建設機材をたくみに使って追跡する。
今回のボンドは、タフさと抜け目なさ、そしてMの命令を悉く聞かない頑固さが強調されている。

ジェームズ・ボンドといえば、「英国紳士」という上品なかっこよさを標榜しているけど、あえてそれから少しずらすような描写は、
「今回は今までの流れに頼らずに、改めてちゃんとキャラクターを描きたい」という思いが伝わって来る。

007の醍醐味の一つはアクションだから、最初にアクションに絡めてキャラクターを描写されると
あとのアクションも見ていて楽しい。単なる派手さ以上の見応えというか納得感がある。

続編でもヴェスパーのことを結構引きずっているのね...
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