最初から重たい映画だった。この部隊の緊迫した混沌とした日々と戦争の悲惨さの断片が伝わってきた。それぞれが他に取るべき道がないほど追い詰められていて辛かった。
この戦場にいた彼らと同じ感情は到底わからないけれど、せめて想像力を働かせたいと思った。
一番大きいのは心の傷か…
表彰され、昇格して、英雄になることで報いることができても、人がこんなふうに死ぬことは絶対に嫌だ。
どんなに勇敢で強くてもこんなこと経験したら冷静でいられるわけない。現場にいて初めてわかるんだろうな。
部隊を立て直そうと強い気持ちで冷徹に兵士たちに接していくサヴェージ准将が周りとの色々な関わりの中で心の内で苦悩しながら変わっていく姿に、色々な思いを感じながら観入っていた。
グレゴリー・ペックのこんな役を観られてよかった。ますます好きになった。魅力的!
辛いけれど観てよかった。
NHKBS録画鑑賞