たく

小さな村の小さなダンサーのたくのレビュー・感想・評価

小さな村の小さなダンサー(2009年製作の映画)
3.5
中国山東省出身の世界的バレエダンサー、リー・ツンシンの自伝を映画化したもの。共産党の怖さがわかるよね。
こういうふうに幼い頃から政治的に洗脳するのね。
バレエの本質を追求するチャン先生が反革命分子としてバレエ学校から連れ去られるとこが怖く、哀しい。
ツンシン役のツアオ・チーがすげえダンスうまいと思ったらバーミンガム・ロイヤルバレエで活躍する本物のプリンシパルだって。
演技うまいよね。
あとお母さん役のジョアン・チェンも演技すごかった。
カイル・マクラクランが弁護士役で出てる。
最初チョイ役かと思ったら、けっこう重要な役割。

まあベタな感動作なんだけど、実話の力っていうのかな。
最後にご両親と舞台で再会するシーンは泣けたよ。
選曲がなんで「春の祭典」?って思ったが、これが実話なんだろうね。

政治と芸術という同じ題材で、ショスタコービチの生涯も映画化してくれないかな。
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