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チャップリンの黄金狂時代のTPのレビュー・感想・評価

チャップリンの黄金狂時代(1925年製作の映画)
4.0
★1988年に続き、2回目の鑑賞★

 チャップリンが共同創立したユナイテッド・アーティスツで製作・配給され、多数のエキストラ、大掛かりなセット、特撮などに当時としては多額の製作費が投じられ、スケール的にも内容的にもサイレント・コメディ映画の傑作と評される作品。

 靴を食べるシーンやパンを靴に見立てたダンス、ラストの傾いた家の中でのドタバタ脱出劇など、名シーンのオンパレード。
 現代の感覚からはあまりに素直すぎる展開ではあるものの、1925年という製作年を考慮すれば、コメディとしてはしっかりとしたストーリーの骨格があるため、この時代のコメディにありがちな単なるドタバタ劇になっていない。

 現代の若者が本作を面白いと思うかは極めて懐疑的だが、非常に完成度の高いコメディの古典であり名作であることは普遍的だと思う。
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