チャップリンの黄金狂時代の作品情報・感想・評価

「チャップリンの黄金狂時代」に投稿された感想・評価

風きつくて閉まらないドアのくだりも、小屋が崖から落ちそうなくだりも、しつこいくらいの天丼!ずっとクスクス笑ってしまう。
雪山での面白可笑しくコミカルなシーンと、酒場での周囲からの冷ややかな視線や忘れられからかわれる哀れな現実の対比。
そして背景にある風刺。
貧富の差があることで蔑まれ恥辱を受けるようなことチャップリンは何度も経験してきたんだろうな
パンのダンスのシーンはどうしようもなくせつなくて胸が締め付けられる でもすごく好きなシーン
『黄金狂時代』はチャップリン作品の中でも特に、印象深い名シーンが多くある。
“アイデアの天才”というだけでなく、表現者としての極みを尽くした彼の才能を強く実感します。
前を向いてひたむきに生きることでたまには“ハッピーエンド”のような出来事に出会えるチャンスが残っている という教訓。
余韻を残すラストが素晴らしい。
2回目 スクリーンで鑑賞
dita

ditaの感想・評価

4.0
@塚口サンサン劇場   

喜劇でありやっぱり少し哀しい物語だと思う。犬のシーンで我慢できずに笑い、有名なパンのダンスの後ですっかり短くなってしまった蝋燭の切なさに泣く。人生はすれ違いと偶然の連続だけど、ハッピーエンドのその後の人生は自分次第だ。

他の作品でも思ったけど、大きな笑いの間の小さな仕草におけるセンスが突出して素晴らしい。トランプで3を引いた後、自分が食糧を探しに行かなきゃと帽子を被るけど相手が2を出したらそっと帽子を戻すとか、細かい動きがずっと続くからずっと楽しい。ドタバタしていても動きがシュッとしているから品があるし、先に書いた蝋燭のところとか喜びを表現する羽毛とか、視覚表現がとんでもなく優れていると思うし、何なんだろうねこのバランス感覚は。天才なんだろうね(今更感。

まさに、「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ。」な映画だと思う。仕事のトラブルで週末ずっと悲劇状態でとても映画を観る気力などないと思っていたけど、それでも劇場のお客さんみんなで映画の世界を楽しんで、笑って泣いて、観る前より少し気持ちが軽くなった。明日からまた頑張って喜劇にしてやる。

向かい風に飛ばされても、傾いた部屋を這いずり回っても、愛する人が来なくても、大金持ちになってもならなくても、いつか人生の幕が降りる時に「わたしの物語はハッピーエンドだ」と言えるように生きよう。
とり

とりの感想・評価

4.0
『街の灯 City Lights』の方が好きだけどこれもまた秀逸。彼の作品は資本主義・物質社会などを確かに皮肉ってはいるのだろうけど長い月日一途で変わらぬ純愛という意味でも庶民・大衆の味方。ハッピーエンド Finis
MASAYA

MASAYAの感想・評価

4.1
新日本フィルハーモニー交響楽団による生演奏と映画上映というコラボレーション企画、[生オケ・シネマ Vol.3]に今年も行って来た。

一昨年は『モダン・タイムス』
昨年は『街の灯』
毎年毎年チャップリンの名作を取り上げてくれるから、1年に一度の楽しみになってきてる。

あらすじは
舞台はゴールドラッシュ時代の極寒のアラスカ。
チャップリンは酒場で出会ったジョージアに一目惚れをするというもの。

涙あり、笑いありで、ラストは得も言えぬ幸せな気持ちになれた。

崖のシーンは間違いなく傑作。

来年もやってほしいな。


2018.5.26

要所々々でとてつもなくオシャレで、とてつもなく冷徹で。

私自身、喜劇映画をそこまで数多く観ているわけではないので、喜劇映画としてどうこうということが憚られるけれど、この映画は観客を面白おかしく笑わせる“喜劇”以上の映画だと感じた。

まず、銃でもって人を殺すことに驚いた。ここに、笑いも何もない。話の中で他者を撃ち殺す。“喜劇”映画だから、人を殺す/殺されることを悲劇的に、皮肉的に笑いに変えるのかと思いきやそんなことはなかった。
他にも色々あるけれど、チャップリンはただ面白おかしい喜劇映画を作っていたんじゃないだな、ということを覚えた。
上映前トークショーでも、チャップリンのことを色々お話聞いて、よく社会を見つめ、様々なことに深く思慮を巡らせていた人なのだなぁという印象を受けた。

こんな真面目部分もありつつ、途中途中でとてつもなくオシャレなシーンが織り込まれているのも良かった点。
「パンダンス」がそのいい例だと思う。

あと、あんま関係ないけど、チャップリンが滅茶苦茶イケメンだってことに気づいた。笑
音付き版

喜劇が悲劇と一緒になったようなものだと

ニワトリの役もチャップリン本人の演技
パンで踊るシーンが必見
東京国際映画祭で



チャップリンが今でも語られる理由がちょっぴりわかりました



笑いと狂気は紙一重なんですね
僕もチャップリンのような狂気を持った男になるべく昼間の親子連れで賑わってるプリキュアショーに最前列でサイリウムをウルヴァリン持ちで全力でプリキュア応援できる男になりたいと思います
人生で2度目の鑑賞となった。
1回目は、DVDで1人。2回目は劇場で大勢。
他者のいる空間だと、同じ作品でもこんなにも違うのか。チャップリン一つ一つの仕草から、笑い声が聞こえる。それだけで自分も釣られて笑ってしまう。それが繰り返され、自然と楽しくなってくる。劇場の空間にいる全ての人が幸せになれる。
これこそが映画の本質ではないだろうか。
チャップリンは、作中で人間の本質を射抜くだけでなく、時代を超えて尚、観客の心もまでも射抜いてしまう。彼はやはり天才なんだ。
MiYA

MiYAの感想・評価

3.0
靴を食べる場面、パンにフォークを刺してダンスをする場面、崖で家が傾く場面etc、有名なシーンが多いです。でもこれが「代表作」といっていいのかなぁ。
Moeka

Moekaの感想・評価

4.5
壮大な聳え立つ雪山、何百人ものエキストラたちが登っているところから物語は始まる。いつも通りリトル・トランプの軽装で現れるチャップリン。飢えや孤独、金に翻弄される人々の姿を笑いと共に描く。チャップリンは人々の感情をモンタージュで表す天才だと思う。この物語は気づかぬところで危機が近づいていること、また知らぬ間に助けられていることもあること、偶然の繋がりによって生まれるものもあることを教えてくれる。そしてもちろん絶望的な状況でも遠くからみれば喜劇であるということも。全てのショットに無駄がない。パーティのシーンでぽつんと立つ彼の孤独さ、自然の恐ろしさ、女の子に誘われた時のあの喜び...チャップリン作品で飢え、食事がたくさん取り扱われるのは彼の不遇な幼年時代があるからだろうか。約1世紀経っても笑いを運び人生がふと明るくなる芸術を届けてくれるチャップリンは偉大で永遠だ。子供が生まれたらあのパンのダンスやってあげるんだ。
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