チャップリンの黄金狂時代の作品情報・感想・評価

「チャップリンの黄金狂時代」に投稿された感想・評価

Moeka

Moekaの感想・評価

4.5
壮大な聳え立つ雪山、何百人ものエキストラたちが登っているところから物語は始まる。いつも通りリトル・トランプの軽装で現れるチャップリン。飢えや孤独、金に翻弄される人々の姿を笑いと共に描く。チャップリンは人々の感情をモンタージュで表す天才だと思う。この物語は気づかぬところで危機が近づいていること、また知らぬ間に助けられていることもあること、偶然の繋がりによって生まれるものもあることを教えてくれる。そしてもちろん絶望的な状況でも遠くからみれば喜劇であるということも。全てのショットに無駄がない。パーティのシーンでぽつんと立つ彼の孤独さ、自然の恐ろしさ、女の子に誘われた時のあの喜び...チャップリン作品で飢え、食事がたくさん取り扱われるのは彼の不遇な幼年時代があるからだろうか。約1世紀経っても笑いを運び人生がふと明るくなる芸術を届けてくれるチャップリンは偉大で永遠だ。子供が生まれたらあのパンのダンスやってあげるんだ。
チャップリンの最高傑作の1つとされているようだけど、モダンタイムスや街の灯にある愛の描写とか、独裁者にあるメッセージ生はなく、完全なコメディ映画だったので少し物足りなかった。
とは言っても革靴を煮て食べるシーン、ロールパンのダンスシーン、小屋が傾くシーンなんかすごい発想と演技力で圧巻でした。
赤鬼

赤鬼の感想・評価

4.5
ロバート・ダウニー・Jrの演じるチャップリンしか見ていなかった私としては、本家本元のチャップリンが想像を超える愛らしさで、見て良かったと心から思えたし、彼の魅力にすっかり魅了されてしまった。コメディアンとしてここまで尊敬出来る人はそうそういない。単純かも知れないけれど何度も笑いながら見てしまった。幸せになれる作品。
ふのし

ふのしの感想・評価

3.7
パンのダンスが印象的な作品。革靴を食べるシーンは釘まで舐めとっており、音声が無い中でも最大限に食べることを表現しきっている。
序盤の熊のシーン、町中での山小屋男のシーンなど所々で、すれ違いを描き、自分が感知していない気づいていないところでも自分に関係する何かが起きていることを表現していた。
ミチ

ミチの感想・評価

3.8
黄金を求めて雪山へと向かう男たちのお話。


チャップリンの代表作のひとつであり、非常に人気の高い作品。

真っ白な雪山にタキシード姿のチャップリンというコントラストでもう素敵。

ドタバタわちゃわちゃしながらもしっかりとした人間描写で、最後まで心を掴んで離さない。


靴を食べるシーンやパンのダンス、傾く山小屋など、挙げたらきりがないほど名シーンだらけ。

しかも今観てもちゃんと面白い。

並外れた身体能力と豊かな表情が、台詞よりも多くのことを物語る。

誰にでも伝わる、誰もが笑顔になれる、それがチャップリンの凄いところ。


でもなんだかんだでいちばん印象に残ったのは、酒場で踊る人たちをチャップリンの背中越しに映したシーン。

この構図が美しすぎて息を呑んだ。

不朽の名作というのは、こういう作品のことを言うのだろう。
ニール

ニールの感想・評価

4.0
久しぶりにチャップリン作品を鑑賞。

やはり表情や動きで魅せるだけでなく、どことなく声が聴こえてくる雰囲気があって良いなぁと思う。

クスクス笑えて人情劇も感じられるというのはやはりすごいと思う。

パンのダンスは有名なだけあって印象深い。

実際チャップリン演ずる"チャーリー"がいたとしたら、イライラするだろうけどどこか憎めないという存在になるのだろうという感じがする。

それだけ非現実的で、現実的なキャラクターを演じているのだと思う。
No.28
この際、パンのダンスの先祖はチャップリンでいいよ。
2年前に見た


パン🥖のダンスと革靴👞を茹でて食べるシーンが有名。
雪山のボロボロの小屋にこもるんだけど、
ドリフが影響を受けてるなぁというシーンだらけ。
チャップリンの最高傑作と銘打つ人も多いこの作品、いわゆるチャップリンらしさが溢れていた。

黄金狂というからには、人間の強欲をチャップリンがどのように描くのかと身構えたが、ただ純粋である人物を描いた暖かい映画だった。

チャップリンの最大の魅力といえば、作中で自分を不幸のどん底に落とし込めて、それでいて微笑む所だと思う。
観客の誰もが彼の幸福を願うように作られている。
確かにこれでチャップリンの映画を嫌いになる人はいないだろうな。

甘いメロディが哀愁を誘う。

これは映画全てにおいて言えることだけど、観客が現実を忘れてのめり込んでしまうような傑作の条件は、映像のスピードをどうコントロールするかあるような気がした。
現実と同じスピードでフィルムが回るなら、それはただのドキュメンタリーにしかならない。
故・淀川長治さんが生涯最高の映画として本作を選んでいるらしいのだが、いつ観てもチャップリンの映画は批評精神が凄いね。もはやコメディ映画という域を超えて文学作品並のクオリティーだから参ってしまう。

この頃からチャップリンが笑い重視のドタバタとした作風から人間のエゴイズムを冷静に分析するように変わってくる。笑いどころは多数あるものの、寧ろ悲惨さや残酷さのほうが目立っている。
これ以降の「街の灯」や「ライムライト」に至ってはもうコメディじゃないからね。

この映画が公開された時代といまの時代、特に何も変わってないように思います。
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