チャップリンの映画を初めて観ました!
正直、発声映画に慣れすぎて無声映画を受け入れられるか心配でしたが、それも杞憂に終わったようです。
音声を使わずにここまで面白くできるなんて本当に凄い!
しかも今から約90年も前に作られているのに、現代を生きている自分のような若者にまで理解され面白いと思わせるんだからまさにアンビリバブル!
映画の底力というか力強さというものを感じました。
チャップリンに関しては、『街の灯』『モダンタイムス』『独裁者』『ライムライト』などわりと誰でも知っているような映画に出ていたというくらいの知識しかもっていなかったので、本作で初めてちゃんと動いているチャップリンを観てまず思ったことは、
意外と背が小さい。。。ということでした(笑)
他の出演者と比べてみてもなんだか異色感が半端なかった。
たぶんその辺が、チャップリンの魅力の一つなんだろうなとは思いましたが、「動きが凄い人」というイメージが強かったので、まずそこに驚かされました。
そして「動きが凄い人」というイメージもあながち間違っていませんでした。
パン?にフォークを刺してダンスを踊らせるシーンがあるんですが、そのシーンでチャップリンはまるで本当に動いているかのようにフォークを操るんです。
あのシーンを観てやっぱりチャップリン凄い!と再認識させられました。
ただやはり一番好きなシーンは靴を食べるシーンですかね。(笑)
おなか空き過ぎて、靴をも料理してしまうんですが、靴紐はパスタ風に巻いて、本体はステーキでも食べるかのように食べているのが非常に滑稽で笑えました。
よく言われているような「金への執着」の部分はそれほど強烈に感じませんでしたが、全体的にシニカルかつコミカルに描かれていたのは、はっきりと分かりました。
この辺の歴史についてもっと知識があれば、時代背景とか考えながら楽しむことが出来たんだろうなって思います。
古い作品には、今にはないオリジナリティが詰まっているので、もっともっと鑑賞していきたいなと思いました。