めがね

おくりびとのめがねのレビュー・感想・評価

おくりびと(2008年製作の映画)
4.5
自分の最後は他人が決める。
人の死は門。
何かすごく通ずるものがありました。
それに左右されたくないというか、そうなると分かっている人は自分でなんでも決めて行っちゃうんだろうなと同時に感じもしました。

生きている人生より、あの世の方が長いとよく聞きますが、まさにそうだと私も思います。
きっとほんとはサービスエリアに寄るのと同じくらいの感覚なんだろうなと…

だったら今やるべきこと、どう日々を積んでいくか何か人として見えてくるはずと、、
この映画を通してそう感じさせてもらった気がします。

ひょっとすると、、。
悩んだり、行き詰まっていたり、逆に楽しすぎたり、どう生きてもいいけど、好きにしていいけど、今はただこの娯楽の世界に立ち寄っているだけなのかもしれない。
その期間が、魂のみだけに朽ち果てていくまで滞在させられる不思議な世界なのだと。
なんかそう思ってしまった。

きっとそう思えたら、生きるのは面白いのかもしれない。

最近道端で見つけた5つ地蔵さんがあって、きっと地蔵さんやお寺でのお釈迦様からの教えって、来世、来来世で学ぶことなんだろうな、、
そうなるとこの世でそれを学びすぎてしまって全う出来てしまっている人は早くに立たされて、今度はそれを活かすことに導かれていくんだろうな、、

それがきっと門なんだろうと…
だったらちゃんと綺麗にして送り出してあげようと、それがおくりびとであり人が本来死と向き合う瞬間であるとこの映画は教えてくれました。

という素晴らしい作品です!
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