あじむ

おくりびとのあじむのレビュー・感想・評価

おくりびと(2008年製作の映画)
5.0
約10年ぶりくらいに鑑賞。邦画の中で、一番好きな映画だと迷わず言える作品です。


「キレイになって、逝ってらっしゃい」なんて素敵なコピーなんだろうって、これだけで感動した。


納棺師という、人の旅立ちのお手伝いをする仕事。「死」という、重いテーマを扱っているのに、こんなにも温かみを感じさせてくれる作品は始めてでした。

この作品の好きなところを述べたらきりがない。描かれるどのシーンも心に染みる素晴らしいものばかり。なんて素敵な作品なんだろうって、観ている最中に何度も思わされました。


俳優陣も、これ以上はないって言えるほどの組合せ。それぞれのキャラが、掛け合わり、お互いがお互いの良さを引き出してるかのよう。そんな中、やはり一番目を引くのはモックンこと本木雅弘。納棺師という仕事に出会ったばかりの彼は、戸惑いばかり。こんな仕事をやっていけるのかと、悩みながらも、徐々にその仕事の温かさと美しさに気づかされていく。そんな中の彼の表情の変化は、見事としかいいようよないほどでした。


「死」と向き合うことで、「命」について深く考えさせてくれる。この作品に出会えて、本当によかったと心から思います。
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