ゆ

ロレンツォのオイル/命の詩のゆのレビュー・感想・評価

3.8
実話に基づいた映画。
こちらも教科書に載っていた為、試聴。
ロレンツォという少年が、副腎白質ジストロフィーという難病を発症する。
両親は、医師にお任せ、後は神頼みで、悲しみに暮れる…というわけではなく、論文を読み散らし、自ら死に物狂いで治療薬を開発しようとする。その姿に、感動と尊敬の念を感じた。

ちなみに、映画では特効薬のようにみえるロレンツォのオイルは、実際には、販売後、症状が改善する例は見られず、時代から忘れられつつあった。しかし2005年、長年にもわたる臨床試験の結果、ロレンツォのオイルには発症・進行した副腎白質ジストロフィーを治癒させる効力はなくても、副腎白質ジストロフィー発症を予防する効果があることを証明する論文が発表された。この研究の指揮をとったのは、映画では両親への協力を拒む悪役として描かれてしまったニコライス教授のモデル、ジョンズ・ホプキンス大学教授のヒューゴー・モーザー教授その人だった。(病見えより)
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