デルポトロ

カンフー・パンダ2のデルポトロのネタバレレビュー・内容・結末

カンフー・パンダ2(2011年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

カンフーパンダちゃんのルーツに迫る濃厚ドラマ!
カンフーの時代に終わりを告げるであろう大砲の出現が、トーキーの到来が時代を変える雨に唄えば・アーティストなんかを思い起こさせてエモいのだが、陽気なパンダちゃんがトラウマに苦しむというお話
自分らしさをテーマにしている作品だけありトラウマによるフラッシュバックで思い悩むパンダちゃんが陽気でなくなるのは問題解決の重要さを示していてよい
パンダちゃんのトラウマとなる襲撃シーン、占い師に脅威となる子供が現れると聞き村を襲撃するシークエンスはおそらくヘロデ王による幼児虐殺を模しているんじゃないかなあと思った。
今回の敵ボスとなる孔雀は親子のトラウマを抱えているという点でパンダちゃんの裏返しであるが、わたしには孔雀とパンダちゃんの養父が同じ鳥類に設定されていることが重要に思えた。孔雀は残忍な暴君として描かれるが親からのトラウマを抱えていることは明らかで、親を奪ってしまったパンダちゃんの養父となるダチョウはトラウマを追った結果孔雀から分かれた両親であり孔雀と同じ存在の裏表なのではないかと思った。孔雀の存在がパンダちゃんにとって重要であることが示されていて少年漫画的に熱い
いろんなことが初めから後付け感なく周到で素晴らしいシリーズや…
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