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女妖のodyssのレビュー・感想・評価

女妖(1960年製作の映画)
3.0
【美人女優の競演】

オムニバス形式の映画で、全3話から成り立っています。

共通しているのは、船越英二が作家・翻訳家・大学のフランス文学教授という役で登場していること。今はともかく、この映画が作られた1960年(昭和35年)というと、こういう職業はモテただろうと思います。まだ一般庶民には海外旅行は遠い夢だった時代で、ヨーロッパ、特におフランスは夢の国のように見られていたからです。

で、この映画は、そのモテ男が、三人の美女と付き合っていく様子を描いているのですが、いずれも「女は怖い」と思えるところがあって、だからこういうタイトルになっているのでしょう。

女優は、第一話が山本富士子、第二話が野添ひとみ、第三話が叶順子。
失礼ながら、美貌度がだんだん下がっていくようで(笑)。

やはり山本富士子さん、抜群の美人ですよねえ、
第一話では船越英二は偶然この美人と知り合い、喫茶店でしゃべったり、夕刻は酒場に入ったりして(彼女、けっこう飲めるという設定です)、夜は宿屋に一緒に泊まり、そして・・・うう、羨ましい(笑)。
でも、彼女の正体を船越英二は知らない。後で知ってびっくり、という筋書です。

これ以外の二話もそれぞれ面白くできています。
こういう形式の映画、今どきは流行らないのかな。
ヴェテラン女優同士の、或いは新進女優同士の競演という形で、誰か作ってくれませんかね。
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