かぼす

リディアと四人の恋人のかぼすのレビュー・感想・評価

リディアと四人の恋人(1941年製作の映画)
5.0
ある女傑のお嬢様時代の恋愛遍歴をロマンチックに、コミカルに、ミステリアスに描く。早口なのも相まって内容みっちり。体感は150分。
舞踏会の思い出補正、視覚障害のある子供たちと盲目ピアニストのやりとり、甘い言葉で綴られた船乗りとの島暮らし、名言しか吐かないお婆様の臨終、最後もそうくるか!名シーンの連続。すごい。
「恋人は自分を写す鏡」的にみんなが愛したそれぞれのリディアが居たけど、「リチャードと一緒に居る時が一番好きな自分で居られる」そう思い込んでしまったらいくらマイケルがいい奴でも敵わない。
「この人と結婚できないなら一生独身で居る」みたいな気持ちは分かるけど、この時代に実行できる女は少ないだろうなぁ。
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