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ドラえもん のび太の宇宙開拓史のkaysakのレビュー・感想・評価

3.0
劇場版ドラえもん第2弾。
宇宙船の扉とのび太の部屋が繋がってしまったことで、コーヤコーヤ星という惑星の危機を救うことになってしまう冒険譚。
昔のドラえもんってこうだったなぁと思える作品。
「小学生が小学生のままスーパーマンになれる話」で、のび太たちは等身大の子どもとして描かれている。
長編シリーズにおける名参謀としてのドラえもんも、頼りがいのある兄貴分としてのジャイアンもいない。
のび太は徹底して弱虫だし、ジャイアンとスネ夫のコンビは本当にただのクソガキである。
ドラえもんも小学生レベルの行動原理で動いていて「頼れるのは道具があるから」以上の描かれかたをしないのもすごい。
あと、静香ちゃんがのび太を「のび太くん」と呼ぶ。
そんなクソガキたちが、重力の小さな惑星でスーパーパワーを手に入れ悪者をやっつけるという話になっている。
表現がかなりストレートで、市中引き回しの刑のように車でズルズル引きずられるシーンが出てきたりする。
今のドラえもんでは絶対やらないよなこれw
展開としては終始地味で、後期長編ドラえもんのド派手な展開に慣れている人には退屈に映るかなぁという印象。
ストーリーもコーヤコーヤ星という小さな惑星を巡る住民と地上げ屋のいざこざであり、「宇宙開拓史」という壮大なタイトルと比較しても、やや小さな話に見えてしまうのが悲しい。
メカニックデザインはカッコいい。
リメイク版はどんな感じになってんだろ。
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